東大「塾行かず現役合格」部活引退後にした凄い技 頭のよさは生まれつきではなく「まね」できる

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東大生の思考術について解説します(写真:Lukas/PIXTA)
「頭のよさ」は生まれもったものと考えがちです。ところが、「『頭がいい』『かしこい』と思われている人は、ゼロからイチを生み出しているわけではなく、結論を導くための「思考の型」を持っていて、それにのっとって物事を考え、努力している」と指摘するのが、学習塾には行かず、公立高校から現役で東京大学理科一類に合格した永田耕作さんです。
では「思考の型」とはどういうものなのか。新著『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』の著者でもある永田さんが解説します。

スポーツで活躍した人の「思考の型」をインストール

みなさんは、「頭のいい人」ってどんなイメージを持っていますか。

僕は中高生のころ、「頭のいい人」にあこがれていました。例えば「当意即妙な返事をする、頭の回転が速い人」や「説明がわかりやすく、プレゼンが上手い人」「記憶力がよく、勉強ができる人」………こういう人って、うらやましいですよね。みなさんも「こんな人になりたいな」 と思う人が周りにいるのではないかと思います。

では、そういう人の頭のよさは生まれつきのものなのでしょうか。当時の僕の考えは、「頭のよさ=先天的な才能」で、後から頑張っても身につけられないんじゃないかと思っていました。でも実は、違うことに気がついたのです。

僕は高校3年生で部活をやめるまでずっと野球少年で、とうてい東大に行けるような実力はありませんでした。そんな状態でやったのは、「野球やスポーツの分野で活躍した人の思考の型を、そっくりそのままインストールすること」でした。

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