本を出したい人の大半が「出せないまま終わる」訳 企画と人脈で出版は可能だが行動する人は少数

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本を出版しようと思って実現できる人とそうでない人の差とは?(写真:Milatas/GettyImages)
「教科書を予習するのに、いちいち調べたり考えたりせずにすむように作られた、手軽な参考書」を指す”あんちょこ”という言葉。「安直」が語源ですが、「仕事にこそ、あんちょこが必要なんです」と話すのは、当サイトで『角田陽一郎のMovingStudies~学び続けてキャリアを伸ばす~』を連載中のバラエティプロデューサー・角田陽一郎氏。
そんな角田氏が、『考具』シリーズで知られる加藤昌治氏とタッグを組んだのが『仕事人生あんちょこ辞典』。昨年9月に代官山蔦屋書店で開催された本書の発売記念イベントを皮切りに、現在も配信にて、お悩み相談に答えるトークイベントを開催中です。
今回取り上げるのは、本を出版したい営業マンへの”あんちょこ”回答です。

本を出版するには何が必要?

「社会人生活も15年を過ぎ、従事する業務の成功法則が見えてきました。これまでに培ったノウハウ・成功体験を本にして出版したいです。おふたりは何冊もご著書を書かれていますが、本ってどうすれば出せますか?」(30代/男性/営業職)

角田:僕もそうでしたが、質問者の方のように「本を書きたい」と思う人には2つのタイプがあると思います。ひとつは「書きたい」という衝動がある人。もうひとつは「俺、本を出してるんだよ」と言える社会的な地位を得たい人。

僕の場合は、結局は後者だった気がします。「本を出してるんですね、すごい」と言われたい気持ちが、やっぱりあったんです。多くの人は恥ずかしがって「そうじゃないんです」って言いそうだけれど、なぜ初めにこのことを言ったかというと、そこで隠していたら本は書けないからです。

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