解体寸前!漫画家、築130年「洋館」の家主になる 修繕費だけでも「1億円」の危機に立ち向かう

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東京都世田谷区豪徳寺にある、政治家・尾崎行雄の旧居と伝えられてきた洋館。「旧尾崎邸保存プロジェクト」発起人の漫画家・山下さん、笹生さんに、この洋館を守りたいという思いやこれまでの紆余曲折、これからについて話を伺いました(写真撮影/相馬ミナ)
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東京都世田谷区豪徳寺にある、推定およそ築130年の洋館。「憲政の神様」「議会政治の父」と呼ばれる政治家・尾崎行雄の旧居と伝えられてきた邸宅だ。1年前、取り壊しの危機にあった洋館は、保存を望む有志によって買い取られ、今なお往時の姿を留めている。ただ、一時的に解体を免れたものの今後も建物を維持し続けるための課題は山積み。当面の補修費用だけでも、およそ1億円がかかるという。

当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

そうまでして、なぜこの洋館を守りたいのか? その思いやこれまでの紆余曲折、これからについて、2019年にスタートした「旧尾崎邸保存プロジェクト」発起人の漫画家・山下和美さん、笹生那実さんに聞いた。

世田谷イチ古い洋館に惹かれて

――山下さんが最初に洋館に出合ったときのことを教えてください。

山下和美さん/漫画家。『ランド』『天才柳沢教授の生活』『不思議な少年』『数寄です!』『寿町美女御殿』など、数々の作品を発表。現在は、洋館の保存活動の経緯を描いた『世田谷イチ古い洋館の家主になる』をグランドジャンプ(集英社)で連載中(写真撮影/相馬ミナ)

山下和美(以下、山下):13年前、家を建てる土地を探していたときに豪徳寺を訪れ、初めてこの洋館を見ました。

水色の外観は清里高原(山梨県)にあるペンションみたいなかわいらしさがありながら、時を重ねた建物にしか出せない品のある古さが感じられる。一目で惹かれましたね。

この街に家を建てたのも、洋館の存在があったからです。近くに住み始めてからはより愛着が湧き、散歩をするたびに眺めていました。

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