子どもの世話をするのに「しすぎることはない」 佐藤ママ流「我が子への全力サポート」のススメ

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勉強の用意から、日常生活における片づけ、歯磨きまで、母親が全力で子どもの面倒をみてあげるべきだと主張する佐藤氏は、子どもたちにどんなサポートをしてきたのでしょうか? (写真:zon/PIXTA)
母親が子どもの世話を焼きすぎると「自立できない」「マザコンになる」といわれることがある。その考えに真っ向から反対するのが、3男1女を東大理三に合格させ『子育ては声かけが9割』の執筆者である佐藤亮子氏だ。勉強の用意から、日常生活における片づけ、歯磨きまで、母親が全力で子どもの面倒をみてあげるべきだと主張する佐藤氏が、子どもたちにどんなサポートをしてきたか、その結果子どもたちがどのような大人へと成長したかを紹介する。

勉強の用意は親がする

子どもが小学校に入学したら、ぜひやっていただきたいのが、毎日子どもの持ちものを準備してあげることです。子どもに自分の持ちものを準備させることによって、子どもの自立心を育てたいと考える方もいらっしゃるようですが、私は、入学したばかりの子どもの持ちものは親が用意してあげるべきだと考えています。

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子どもに任せたことによって忘れものをしたとき、小学校で先生に怒られて、つらい思いや恥ずかしい思いをするのは子どもです。小学校生活がスタートしたばかりの頃にそんな思いをさせるのはかわいそうだと思いませんか。

子どもが小学校低学年のときには、持ちものや洋服を用意したり、持ちものに名前を書いたり、ランドセルの中をチェックしたりして、できることは何でもやってあげるといいですね。

私は、子どもたちが進学で上京するまで、生活面も勉強面も全力でサポートし、できる限り手をかけて世話をしました。

たとえば、子どもが勉強にとりかかる前には、教科書とノートを開き、鉛筆も削って、すぐに勉強できる態勢を整えて、勉強の準備を手伝いました。

子どもの鉛筆を削ってあげていたことに対しては、「そこまでやるのは、やりすぎ。子どもは鉛筆を削りながら、『勉強頑張るぞ』と気持ちを高めるんじゃないの」と言って、私が鉛筆を削ることを否定する人もいました。

また、私はテストに向けての勉強や、塾の宿題などをいつ、どのぐらいやるかといった計画も立てました。そのことに対しても、「自分で何をどのぐらいやるかを考えるのも勉強の一環」だと言う人もいます。子どもに負荷をかけたほうが子どものためになると考える親御さんが多いんでしょうね。

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