社会人大学院で「生涯の同志」得た41歳男性の青春 涙や退社伴う「大人の自分探し」の末に得たもの

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自身が手掛けるオリジナル絵本ギフトサービスを広める方法を学ぶため、39歳の時に事業構想大学院大学に入学した國則圭太氏。ビジネスの知見だけではなく、「一生の友達」も得ることになったという。(撮影:尾形文繁)
社会人になってから大学・大学院などでの学び直しを経験し、それをキャリアに活かした人たちにインタビューする本連載。第5回は、株式会社アッタデザイン・代表で、3月に事業構想大学院大学の事業構想研究科事業構想専攻を修了した國則圭太氏だ。
アッタデザインはグラフィックデザインやWEB、ブランディングなどを手掛けるデザイン事務所。BtoBの受託制作業をメインとしつつ、2019年にはToC領域にも進出し、2021年には「絵本に登場するキャラクターを、自分(子ども)に変えられる『アバター絵本』サービス」である『ÉHON INC.(えほんインク)』を開始した。
「このサービスを広げる、スケールのさせ方を学ぶために、学び直しを始めたんです」と語る國則氏だが、社会人大学院で得たのはビジネスの知見だけではなく、「一生の友達」だったという。

角田:最初に、國則さんのプロフィールを教えてください。

画像をクリックすると本連載の過去記事にジャンプします

國則:大学卒業後、デザイン専門学校を経て広告制作プロダクションに入社、グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせました。

そこで6年ほど勤務したのち、別の会社で2年ほど空間デザイナーとして勤務し、フリーランスのデザイナーとして独立しました。

2015年には法人化して、3年ほど前に制作の現場は離れ、経営者として活動しています。なので、職業を聞かれると今は経営者、もしくは事業構想家と話していますね。

サービスを広めるために学び直し

角田:そんな國則さんが、学び治しをしようとしたきっかけは?

國則:オリジナル絵本ギフトサービスの「ÉHON INC.(えほんインク)」のためです。一人ひとりにカスタマイズした絵本を作るサービスなのですが、ビジネスとして世の中にあまり認知されていないサービスだったため、広げていく方法がわからず、学びたいと思ったんです。

角田:お子さんがいらっしゃるんですよね。

國則:今、小2と小5です。サービスを構想していたのが2017~18年頃だったので、ふたりとも幼稚園児でした。

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