65歳以降のお金が超心配な人に知ってほしい心得 足りない金額は月いくら? どうやって稼ぐ?

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「長く働く」ことを核にした老後のマネープランをしっかりと作っておくことが楽しく生活することにつながります(写真:jessie/PIXTA)

近年、金融庁のレポートに記載されて大きな反響を引き起こしたのが「老後2000万円問題」です。ウクライナ情勢の影響などで物価もあがり、年金も0.4%減る中で老後の生活に不安を覚えているシニア世代は多いことと思います。

実際に老後資金は月々、どのくらい不足すると考えられているのでしょうか?

ここでは定年後の収入が年金だけの場合に限って考えてみたいと思います。

会社員で働いた後定年退職して、夫婦2人ともが年金生活になった場合に毎月、収入がいくら不足するのかを見ていきたいと思います。

金融庁レポートで示された試算では、毎月の年金収入が夫婦で約20万9000円、支出が約26万4000円で、差引5万5000円が不足するとしています。

毎月5万5000円不足なので年間の不足額が66万円、30年間続くと想定すると合計で1980万円の不足となり約2000万円不足します。

年金だけに頼っていると毎月預貯金から生活費を取り崩していくことになり、定年後の生活を節約に徹して暮らしていかなくてはならなくなるのです。

そして、子供が結婚したとき、孫が生まれたときなどお金のかかるライフイベントが複数あることでしょう。定年後に旅行の計画なども立てるかとも思いますが、資産に余裕があれば、心置きなく旅行を楽しむことができるでしょう。

そういったことも考えると、老後の資産の作り方であるマネープランを考えることはとても大切だということがわかるかと思います。

老後マネープランで大事な3つのポイント

では、老後のマネープランを考える際に何が最も重要なポイントになるのかを考えてみましょう。拙著『定年ひとり起業マネー編 定年後のお金の不安を解消するならこの1冊!』でも詳しく解説していますが、マネープランは収入、資産、年金額、相続見込みやライフスタイル(消費スタイル)などによってさまざまで、100人いれば100通りのプランになります。

ただ、そこに共通する重要なポイントとして、以下の3点を挙げることができます。

1.何歳まで働くのか
2.何歳から年金を受け取るのか
3.どんなライフスタイルを送るのか
次ページ年金以外のフロー収入が何歳まで入ってくるか
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