記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%!アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。第6回は文章の読み方について西岡氏が解説します。
読解力は後天的に身につけられる能力
突然ですが、みなさん、読解力はありますか?
東大生と話をしていて日々驚かされるのは、その読解力です。1日に何冊もの本や分厚い論文を読むことなんてザラで、テスト前になれば図書館で何十冊と本を読んでいる東大生を見かけることになります。
たくさんの知識を得て頭をよくするためには、たしかに本や文章を読む必要性はとても高いです。東大受験でも、本当にたくさんの参考書を読みながら勉強する必要があり、使う参考書が軽く100冊は超えてしまったという東大生も多いです。「本や文章をスピーディーかつ正確に読む能力」というのは東大生に必須な能力だと言っていいのかもしれません。
でも、これって実は先天的なものではないんです。後天的に、後から身につけることができる能力なのです。事実、東大生も最初からこの能力がついていたわけではなく、受験勉強の過程で習得している場合が多いです。今回は、文章を速く正確に読むための方法をお話ししたいと思います!
まず、読解において重要なのは「正しく読むこと」です。こちらの漫画をご覧ください。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
ログインはこちら