増えるアニメ作品、「新規参入組」が狙う秘策 プレイヤーが増加中、優勝劣敗も見え始めた

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不動産の再生事業を手掛ける「いちご」が、押井守氏と手を組んで制作する「ぶらどらぶ」。新型コロナの影響で公開時期は未定だが、ホームページ上で紹介動画を公開するなど、視聴者の関心を引く工夫をしている(©2020押井守/いちごアニメーション)

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「ウチの商品はヒットしない」「どこにニーズがあるのかわからない――」。正解のないマーケティングにおいて、最大の教科書である「実例」の記事を集めた短期連載「東洋経済ダイジェスト 実践マーケティング」
アニメ広告の動向に着目し、2020年7月13日に公開したこの記事を再録する(情報は公開時点のもの)。

不動産の再生事業を手掛ける「いちご」。同社は2019年、アニメ制作に参入した。現在は「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などの監督として著名な押井守氏と手を組み、アニメ作品「ぶらどらぶ」を製作中だ。本作品はいちごによる100%出資で、「億単位の投資を行っている」(いちごアニメーションの中西穣社長)。

不動産とアニメ。一見何の関連もないように思えるが、同社は自社ビルの入居テナントにグッズを売ってもらうといった、不動産事業とアニメ事業の連携も構想している。「不動産オーナーがアニメを作ればテナントがその権利を使えるようになる。アニメを通じて、テナントにビジネスの機会を提供することができる」(同)。

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