「資格試験に落ち続ける人」がやりがちな勉強法 スポーツなら映像や本だけで学んでいる状態

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資格試験の勉強で多くの人がやりがちな、インプット偏重型勉強法の問題点とは(写真:PanKR/PIXTA)
勉強には、インプットとアウトプットがありますが、多くの人はインプットこそが勉強だと考え、インプット偏重型の勉強をしがちです。本稿では多くの試験に一発合格してきた資格試験の達人、鬼頭政人氏が著書『資格試験に一発合格する人は、「これ」しかやらない 忙しい社会人のための「割り切る勉強法」』より、「インプット偏重型」の人が陥りがちなワナについて説明します。

合格できない人が言いがちな「あるセリフ」

資格試験においては、参考書や教科書がインプット教材、問題集がアウトプット教材です。説明するまでもないと思いますが、自分の頭脳に知識などをインプットするための教材が参考書や教科書で、頭脳にインプットされた知識などをアウトプットして問題を解くための教材が問題集という意味です。

インプットは「読む」「聞く」「覚える」などで、アウトプットは「書く」「話す」「解く」などだと言えます。

インプットしなければ、アウトプットできません。だから、インプットの勉強から始めるのは当然です。ただ、多くの人は、インプットをひたすら続けて、アウトプット勉強をするのは試験の1カ月前からなどと言います。

こうした人たちに、「問題集を解いたほうがいいですよ」とアドバイスすると、次のような答えが返ってきます。「いや、まだ参考書を全部読み終わっていないので、それが終わったらやります」。

この考えが間違っている理由がわかるでしょうか? スポーツで考えてみましょう。たとえば、ゴルフを始めるとして、いきなりクラブを振ってもボールに当たりませんので、まずは正しいフォームがどういうものなのか、本や映像などを通じてインプットすると思います。本や映像で正しいフォームを知識として得たら、次にやることは何でしょうか。おそらく、実際にその通りにクラブを振ってみるのではないでしょうか。それも、何度も、何度も。

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