立命館大学

京都発!知的興奮に満ちた立命館大学のグローバル人材育成

「デジタル・アーカイブは世界の
学術研究を劇的に変化させました」

江戸時代末期から明治に至る間、多くの日本の美術・工芸品が海外へ渡った。欧米の有力美術館にさまざまな日本美術コレクションがあるのは、このためだ。なかでも、日本を代表するアートの一つとして、特に欧米社会から珍重されてきたのが浮世絵である。

文学部 日本文学研究学域
赤間亮教授

「浮世絵は、版画として大量流通したこともあって、名の通った絵師の作品でなければ、日本では美術品としての価値をあまり認めない面があります。一方、海外では、日本とは違った視点からこれらの作品を評価しているんです」と明かすのは、赤間亮教授だ。当時の風俗や生活様式、庶民の考え方などが活写された浮世絵から、近世日本の文化史的側面が浮かび上がるというわけだ。

赤間教授は、古典籍や浮世絵などの絵画を高精度でデジタル化する簡便な装置を独自開発。米フリーアギャラリー、大英博物館、米メトロポリタン美術館などから依頼を受けて、各種コレクションのデジタル・アーカイブへの収蔵を行ってきた。特に浮世絵に関しては、世界中のコレクションをカバーするかの勢いでデジタル化を進めている。国内外の多くの研究者が手軽に資料にアクセスできるようになったことから、研究は従来では考えられないほど多様性を増した。「デジタル・アーカイブは世界の学術研究を劇的に変化させました」と、赤間教授は語る。

日本の大衆アートが、デジタル化によって世界の文化史研究をけん引する。そんな動きの発信点の一つが、立命館大学なのだ。

「近代の京友禅原画は宝の山。
新作づくりが業界の活性化につながれば」

文学部 日本史研究学域
木立雅朗教授

木立雅朗教授は、京友禅原画のデジタル・アーカイブを進めている。実は木立教授の専攻は考古学。京友禅との出会いは、まったくの偶然だった。「古書店で見つけた鉛筆画に彩色をほどこしたものにひきつけられてしまって」と、木立教授はふりかえる。聞けば、昭和初期の京友禅の原画だった。外国人が土産として好んで求めることがわかると、散逸が心配になった。とにかく集めなければと、見つけるたびに手元に置くようになったという。

原画は主に型染めに使ったものだ。原画を描き、柿渋紙に色ごとに型を写し取って切り抜き、同型の染を量産する。「原画のデザインは、当時の社会・文化の状況をみごとに写し取っています。たとえば戦前のものはきわめてモダンで、かつ昭和の御大典を意識した復古調のものもある。さまざまな歴史背景を包み込んだ上に、実にすてきなんです」と、木立教授は目を細める。ところが保存状況も満足なものとは言えず、恒久的な研究対象としてのストックが急務だった。そこで、デジタル・アーカイブにむけた収集を始めた。「作業を行う学生たちが、古い作品に感動している姿が、かえって新鮮に思えました」。

染色業者とタイアップして図案通りに布を染め、小物に仕立ててイベントで販売したところ好評を博した。貴重な文化資源である図案を、京友禅の復興に役立てたいというのが、木立教授の考えだ。「京友禅原画は、まさに宝の山。原画を活用した新作をつくって、業界活性化のお役に立てるとうれしいですね」。

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