IKKOさんが「自信がなくなりそうな時」にすること 50代になってからはプラス思考だけではダメ

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IKKOさんが50代になって「やめた」こととは(イラスト:穂の湯)
美容家・IKKOさん、6年ぶりのエッセイとして話題の『1ミリの優しさ』。本稿では同書より、IKKOさんがこれまでの人生で自信を得るために「していること」を、5つ紹介する。人間関係に悩み、さまざまな苦労を重ねたからこそ語れる、力強いメッセージが満載だ。

過剰な自信は狂気に変わる

① 自信がないときは大丈夫、大丈夫

人はみな、人生の中で、いつも自信があるとは限りません。むしろ、自信がないときのほうが多いのかもしれませんね。そうやって、自信のないときと、あるときを両方持ちえるのが人生だと感じます。

ただ私は、自信がないときこそ「自分の中で大切な宝」になることがあると思うのです。なぜなら、人に対して素直に心を尽くしていこうという思いが芽生え、自信のないときの方が人から愛されることもあるからです。

逆に自信がありすぎると、何でも自分の思い通りになるという驕りも出てきます。それはまさに、狂気に近い人生の始まり。その真逆の2つを感じたからこそ、自信がないときは「大丈夫、大丈夫」とささやきながら、足りないものは自分の「真心」で補っていく。

自信がありすぎるときは私の想いの肘が誰かに当たっているかもしれない、といつも言い聞かせているのです。自信のない時間は、見直しの時間だから。大丈夫、大丈夫。

② 涙は体の一部、一滴も無駄にしない

嬉しい涙や感動した涙は、たくさん流してもいい。そういう「良いこと」によって生まれた涙は、心の栄養になります。だけど、苦しみから出る涙というのはなるべく流しすぎないほうがいいと思うの。

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