闇サイト「シルクロード」が閉鎖されるまでの顛末 犯罪映画の監督・プロデューサーが実話基に制作

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2022年1月21日より公開の映画『シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―』。実在した闇サイト「シルクロード」の顛末にフィクションを織り交ぜた作品だ(東洋経済オンライン読者向け「オンライン試写会」への応募はこちら) ©2020 SILK ROAD MOVIE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

天才的な頭脳を持つロス・ウルブリヒトが2011年に創設した闇サイト「シルクロード」。匿名でドラッグの売買ができるとしてまたたく間にアメリカのアンダーグラウンド社会を席巻、「闇のアマゾン」「ドラッグのeBay」と呼ばれた。だが「世界を変えたい」と願った彼の夢は2013年10月2日、すべて過去のものとなった――。

1月14日(金)~15日(土)に独占オンライン試写会を実施します(上記画像をクリックするとオンライン試写会応募画面にジャンプします)

Googleなどの一般的な検索エンジンからではヒットしない闇サイトを立ちあげたウルブリヒトと、パソコン知識がなく、アナログ的な捜査手法で彼を追い詰める捜査官。その攻防を描きだした映画『シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―』が2022年1月21日より公開される。実在した闇サイト「シルクロード」が閉鎖されるまでの顛末を、フィクションを織り交ぜて映画化したサイバー・ダーク・サスペンスだ。

闇サイトの創設者vs.アナログ捜査官

今回の作品の大きなテーマとなる「闇サイト」とは、Torなど匿名性を担保した特定のブラウザーのみでアクセス可能なインターネット空間(ダークウェブ)に存在する違法サイトのこと。ダークウェブ自体、すべて違法というわけではないが、その特性上、犯罪者が運営する非合法なサイトがそこに数多く存在している。さらに2009年にビットコインと呼ばれる暗号資産(仮想通貨)が登場した際、ダークウェブを利用すれば身元を特定されずにやりとりされていたことで悪名が広がった。

言うまでもないことだが、ダークウェブへのアクセスおよび閲覧は、PCウイルス被害や、犯罪への関与につながる可能性があるため、くれぐれもしないようにし、映画の中だけの体験にしていただきたい。

本作の監督・脚本を務めるのは、犯罪に関連する数多くのドキュメンタリー作品を制作してきたティラー・ラッセル。幼少期は、父親がテキサス州ダラスの地区検察局で働いていた関係で、裁判所や刑務所、警察署に出入りしていたという経歴を持つ。その影響で犯罪リポーターとしてキャリアをスタート。その後は犯罪を専門とする作家や脚本家として活動し、犯罪映画の監督やプロデューサーを務めている。

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