高速バスの収入10%増!「値付けテック」の正体

交通業界で動き出す、「変動料金」の導入論議

料金設定を効率化する「マジックプライス」を導入した京王電鉄バス。写真は同社の高速バス(写真:記者撮影)

新幹線、テーマパーク、高速道路まで――。いま、各産業でにわかに「変動料金制(ダイナミックプライシング)」への注目度が高まっている。

JR各社は10月5日、2022年4月から、新幹線や一部の特急列車において指定席特急料金を改定すると発表した。ゴールデンウィークやお盆を「最繁忙期」とし、従来の繁忙期運賃よりも高めの料金を設定。長期休暇時の混雑緩和を図ろうとしている。JRのみならず、東京ディズニーランド・シーを運営するオリエンタルランドも、2021年3月に混雑度に応じた入園チケットの変動料金制を導入した。

ダイナミックプライシングは、すでに航空やホテル業界で普及している。例えば日本航空(JAL)では、2019年までに800億円を投じて、単価設定の関連システムを刷新した。

その一方で、航空業界ほどダイナミックプライシングをうまく活用できていないのが、ホテル業界だ。1990年代から普及はしていたものの、実際には旅行代理店が料金設定を担うケースが多かった。ここ数年、自社サイトを通じた直販ができるようになったことで、自ら料金を設定しなければならなくなった、というホテルや旅館も少なくない。

ホテル業界ですら、ノウハウ不足のダイナミックプライシング。業種を超えた引き合いが強まる中で、存在感が高まっているのが2015年創業の値付けベンチャー、ハルモニアだ。>>続きはこちら

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