東京ガス、脱炭素加速へ「2兆円投資」に込めた狙い

株主還元を縮小、「グリーン債」で資金を捻出

横浜市磯子区の東京ガス根岸LNG基地(記者撮影)
東京ガスは2030年を目標としたグループ経営ビジョン「Compass2030」(2019年11月策定)を実現するための具体的な施策「Compass Action」をこのほど策定した。
2030年までに脱炭素を含む成長分野に2兆円規模の投資を振り向け、連結営業利益と持分法利益を合わせた利益水準を現在の2倍の2000億円に引き上げる。
同社の内田高史社長に2兆円投資の狙いと意義について聞いた。

資金は株主還元よりも投資に

――成長分野への投資を加速する一方で、株主への総還元性向(連結純利益に対する配当および自社株買いの割合)を従来の60%から50%に引き下げる方針を打ち出しました。

通常のガス事業へ投資する1兆円と合わせると、今後10年間の投資規模は3兆円に達する。この期間に稼ぐ営業キャッシュフローを上回るため、借り入れなどの資金調達や資産の入れ替えで原資を確保する。

環境関連への投資を目的としたグリーンボンドの発行も検討している。格付けの維持を意識しながら、外部から資金調達できる範囲で投資規模を決めた。>>記事の続きはこちら

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