三菱商事が「無人コンビニ」で挑む給油所再生

JR東日本系ベンチャーと千葉市で無人決済実験

千葉市の千葉新港SS内に設置された無人決済店舗(三菱商事エネルギー提供)

低迷が続くガソリンスタンドの救世主になるのだろうか――。

「自販機以上、コンビニ未満のマーケットを狙う」。そう話すのはJR東日本スタートアップとサインポストの合弁で無人決済店舗の開発を行う「TOUCH TO GO」(TTG)の阿久津智紀社長だ。

同社は2020年3月、JR山手線の高輪ゲートウェイ駅構内に無人決済店舗をオープン。同年11月には大手コンビニ・ファミリーマートと資本業務提携を結び、2021年3月にはファミマの無人決済店舗1号店をJR東京駅近隣のサピアタワー内にオープンした。

小規模商圏に照準

TTGの無人決済店舗の強みは、誰でも利用できるという間口の広さだ。買いたい商品を手にとって出口の決済エリアに入ると、購入商品と金額が表示されて支払いが可能になる。事前にアプリをダウンロードして会員登録をする手間はかからない。

店内に設置されたカメラは、顧客を入場時から追跡してどの商品を手に取ったのかをリアルタイムで認識する。電子マネーだけでなく、現金払いも可能なシステムだ。

この無人決済店舗の活躍の場として期待されているのが、ガソリンスタンドだ。TTGと全国1000カ所のガソリンスタンドにガソリンなどを卸す三菱商事エネルギー、ガソリンスタンド設備を製造するタツノの3社はこの7月、ガソリンスタンド内に無人決済店舗を設置すべく業務提携を結んだ。

TTGはガソリンスタンド内への出店も含め、2024年までに100カ所の無人決済店舗の開発を目指す。

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