HISグループで「GoTo不正」、観光業界に広がる不信

もうひとつの不正受給問題も浮上したばかり

HIS子会社で浮上した不正受給問題。回復の兆しが見え始めた業界に水を差す形になってしまった(編集部撮影)

ごくまれな事例か、それとも氷山の一角なのか――。ようやく復活の兆しが見え始めた旅行業界で、不正受給問題が浮上した。

旅行会社大手エイチ・アイ・エス(HIS)は12月13日に予定していた2021年10月期本決算の発表を延期した。国内の2子会社で宿泊の実態がなく、GoToトラベル事業の受給対象とならない取引が存在したと発表しており、この調査のためだ。1万8000泊以上の補助金の不正受給があったことが各社の報道で指摘されている。

HISは関係者へのヒアリング調査等を開始しており、12 月8日に弁護士を含めた調査委員会を立ち上げた。具体的な不正の内容については調査中で、不正利用があったとする各社の報道についても「報道された内容も含めて調査中」(IR室)とした。

影響はHISだけでなく業界全体に広がる

2子会社のうち、ジャパンホリデートラベルはインバウンド(訪日旅行)を手がける旅行会社。HISの取締役専務執行役員で営業戦略を担当し、最高デジタル責任者でもある中森達也氏と、取締役常務執行役員で海外事業戦略本部などを担当する織田正幸氏の二人、組織のナンバー2と3が役員を兼任している。HISとは相互に旅行商品の売買があり、HISは仕入れ債務の保証など資金援助も行っている。

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