音声SNS「クラブハウス」、瞬間ブームから描く次章

日本語版も開始、CEOが語る音声市場の勝ち筋

クラブハウス上ではあらゆるテーマのルームが開かれている。最近ではルームの参加者同士で個別にメッセ―ジをやり取りできる機能など、新機能を続々と展開(写真:クラブハウス)
2021年初め、ここ日本でも一大旋風を巻き起こした音声SNSの「クラブハウス」。起業家やベンチャー投資家、一部の芸能人などを中心に瞬間的なブームとなった。しかしその後は、以前ほどの勢いは見られない。
クラブハウスは双方向のラジオのようなサービスで、アプリ上には誰でも作ることのできる「ルーム(部屋)」が無数にあり、ユーザーは自由に出入りできる。そこでは、ただ会話を聞くだけでもいいし、会話に参加することもできる。
当初は招待制だったこともあり、内部で何が起こっているのかと興味を持った人たちが殺到した。現在、招待制は廃止され、iOSだけでなくアンドロイドにも対応。そして11月には日本語など13の言語に対応し、本格的な海外展開を始めている。
以前のような盛り上がりを取り戻せるのか。言語対応をした今、日本をどう攻めるのか。クラブハウスの創業者、ポール・デイビソンCEOに話を聞いた。

音声市場はユーザー体験が「貧弱」だった

――そもそもなぜクラブハウスというサービスを作ったのですか。

僕と(共同創業者の)ローハン(・セス氏)は10年来の仲で、以前はそれぞれがSNSのプロダクトを開発していた。いつか一緒に仕事をしたいと考えていたが、2019年にその機会を得た。何を作ろうかと話し合い、「もうSNSはいいよね、十分やった」と。だからたくさんの別のアイデアを話し合った。

その中で幾度も「オーディオ」の分野が浮上した。お互いにこのメディアが大好きで、僕も以前、オーディオブックやポッドキャストをよく聴いていた。本をじっくり読む時間がなくても、(オーディオなら)再生速度を速めたり、ほかのことをしながら聴ける。それだけ豊かなメディアだということだ。

――市場の成長性はどう分析しましたか。

この領域を見渡してみると、「AirPods」(アップルのワイヤレスイヤホン)やスマートスピーカーが普及し、(スマートフォンと)車の接続が広がり、音声認識や機械翻訳の品質向上も手伝い、急速に成長していた。

一方で、今のユーザー体験がいかによくないかもわかった。

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インタビューでは、「すぐに離れてしまったユーザをどう呼び戻す?」「”排他的なコミュニティ”からなぜ転換を図っている?」「日本を最重要地域と位置づける理由は?」など、さまざまなテーマを扱っています。

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