子どもが将来お金で苦労する「親の言葉」3大NG あなたは大丈夫?「親世代の価値観」からの脱却

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高校生が将来お金で苦労しないために学ぶべきこととは(写真:metamorworks/PIXTA)
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2022年度から高校の授業で金融教育が行われることになりましたが、教育現場でも家庭でも何を教えたらいいのか不安になっているのでは? N/S高投資部では、高校生たちが実際に株式投資に挑戦することで、投資スキルだけでなく、社会や経済の仕組みを実践的に学んでいます。その投資部が、将来お金で苦労しないために学んでいる内容を1冊にまとめた『読んだら一生お金に困らないN/S高投資部の教科書』を上梓しました。今回は、この本の中から「親子で考えたいお金と投資」について紹介します。

お金を貯めるヤツはカッコ悪い?

君は、「お金」と聞いた時、どのようなイメージを持ちますか。賄賂、裏金、守銭奴、政治家、ブラック企業、金の亡者……。

『読んだら一生お金に困らないN/S高投資部の教科書』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

一般的にはどうも、あまり良いイメージがなさそうですね。

ちょっと古い調査結果になるのですが、金融広報中央委員会が、「子どものくらしとお金に関する調査」を、2015年12月から翌年3月にかけて実施しました。

このなかに、「お金についての意識」という設問があります。

お金についてどのような意識を持っているのかを聞いたものなのですが、高校生が「そう思う」と答えた印象深い数字がありました。

「お金はコツコツ働いて貯めるものである」 73.4%
「お金よりも大事なものがある」 70.9%
「お金持ちはかっこいい」 17.9%

他にも項目はあるのですが、この3つがお金に対するイメージをよく表していると思います。高校生の多くは、お金は一所懸命に働いて貯めるものであり、世の中にはお金よりも大事なものがあると考えているわけです。もちろん一理はあると思います。働かなければお金は入ってきませんし、お金よりも大事なことがあるのかもしれません。

でも、「お金持ちはかっこいい」と思っている高校生が17.9%しかいません。お金を貯めるヤツはカッコ悪い。一所懸命にお金を稼ごうとしているヤツはカッコ悪い。圧倒的にそう思われているのです。

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