「稼ぐ集英社」と「消える書店」、出版の残酷な明暗

メディアミックス戦略が業績を大きく左右する

『鬼滅の刃』などコミックスの大ヒットで空前の好業績となった集英社(記者撮影)

紙媒体が不況続きの出版業界において、大手出版社と取次(出版業界の卸売業者)・書店の間の格差が浮き彫りになっている。

「大手出版社は増益となっているようだが、書店はほぼ『蚊帳の外』だ」

ある首都圏の書店経営者はこう嘆く。

16年間で市場規模は半分以下に

出版科学研究所によると、紙の出版物の推定販売金額は2020年、1兆2237億円と16年連続で縮小し、ピーク時の半分以下に落ち込んだ。

大手書店チェーンである丸善CHIホールディングス(店舗・ネット販売事業)や紀伊國屋書店など書店大手の営業利益率は2020年度、コストに対して満足な収入を確保できず、1%にも満たなかった。1990年ごろのピーク時に2万店を上回った全国の書店数は2020年3月末に9242店となり、書店の減少トレンドは止まらない。>>記事の続きはこちら

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