イスと机の「高さ」軽視する人が痛い目に遭う理由 自分に最適なイスと机の高さの「差」を知ろう

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差尺が小さすぎる(椅子と机の間が狭い)と、足まわりが窮屈な上に肩から机までの距離が遠くなるため、前かがみになってしまいます。その結果、背中は椅子の背もたれから離れて腰への負担が増し、腰痛の原因に。反対に差尺が大きすぎる(椅子と机の間が離れている)と、肩から机までの距離が近すぎて腕や肩が常に持ち上がったような状態となるため、肩に力が入って肩こりにつながります。

つまり、差尺が合わない机や椅子を使用していると、仕事がしづらく作業効率が低下するばかりか、肩こりや腰痛など、身体への負担も大きくなってしまうのです。

では、デスクワークに最適な差尺とはどのようなものなのでしょうか。パソコン作業などをする際、理想の差尺計算は次の計算式で求められます。

身長(cm)× 0.55 ÷3 = 〇〇(小数点以下は四捨五入)
〇〇-1(cm)= 差尺(一般的な数値)
〇〇 - 2 ~ 3(cm) = 差尺(パソコン作業における最適な数値)
※ パソコンのタイプ、キーボードの厚み、高さ調整アイテムの使用など個々に誤差があるため、1~3cmの間を目安にする。
(例)身長170cmの方の場合
170cm×0.55 ÷ 3 = 31.16 → 31cm
31cm - 2~3cm = 28~29cm(目安となる差尺)


外出先で、机に対して椅子が低すぎたり、逆に、椅子が高すぎて太腿のあたりが窮屈だったりするのも、「差尺」が身体に合っていないことが一因です。新しく家具を購入する際は、ぜひ差尺を確認してみてください。

差尺を使った家具選びの基本ステップ

①自分に合った椅子を選ぶ
  目安:椅子に深く座っても、かかとが浮かない程度の高さ
②自分に合った差尺を計算する
③ 差尺をもとに、自分に合った高さの机を選ぶ
次ページ手持ちの家具を調整する方法は?
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