日の丸半導体はかつての輝きを取り戻せるのか

経済安保の観点から国が支援する動きが活発化

今、半導体の重要性が再び認識されている。アメリカや中国は経済安保の観点から兆円単位の国家支援を打ち出し、日本でも経済産業省が「半導体・デジタル産業戦略」を発表した。
ただ、かつて世界シェアトップを誇った日本の半導体産業はすっかり凋落してしまった。なぜ日本の半導体が成功し、なぜダメになったのか。半導体産業の歴史を振り返り、その栄枯盛衰を見てきた人たちへのインタビューなどから再生の道筋を探る。

台湾TSMCの日本誘致よりも大事なこと

写真はキオクシア(旧東芝メモリ)の国内工場(写真:キオクシアホールディングス)

日本の半導体産業はかつて世界に覇を唱えたが、今ではすっかり凋落してしまった。

経産省系の外郭団体である機械振興協会で長年、半導体産業の支援に携わってきた井上弘基氏は、日本政府がキオクシア(旧東芝メモリ)を支援すべきだと訴える。

そして「今の状態だと海外メーカーに飲み込まれる」と警鐘を鳴らした。

>>井上氏のインタビューはこちら

日の丸半導体が凋落した根本原因

ルネサス エレクトロニクスの那珂工場。(提供:ルネサス エレクトロニクス株式会社)

富士通で半導体部門のトップを務め、現在は半導体の設計ベンチャーを経営する藤井滋氏は、日本の半導体産業の浮き沈みを詳しく知る人物だ。

日本の半導体産業の成功の方程式が崩れた原因について「マーケットが通信機器と大型コンピュータからパソコンに変わったから。半導体は、同じものをいかに安く作るかの競争になったからだ」と指摘する。

>>藤井氏のインタビューはこちら

半導体「敗戦記」国と企業が犯した過ち

なぜ日本の半導体産業は弱体したのか。「日本が弱体化したのは日米半導体協定のせいではない。時代の変化に気がつけなかったためだ」と述懐する人もいる。歴史を振り返ると「3つの敗因」が見えてくる。

>>記事はこちら

「栄光から凋落」ニッポン半導体の30年

1980年代、日本企業はそろって半導体の設備投資を積極化。1988年に日本製半導体の世界シェアは50%を超した。今に至る日の丸半導体の凋落はいつから始まったのか。年表でその軌跡を振り返る。

>>30年の年表はこちら

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