年5億本突破!「ガリガリ君」快進撃のワケ

プレミアム+コラボ戦略が大当たり

「セブン&アイグループとの共同開発商品は、以前からお話を頂いていました。当社も高価格、高付加価値商品にチャレンジする場として可能性を感じたため、取り組みを始めました」(萩原さん)。

ガリガリ君にとって小売チェーンとの開発提携は初めて。話題性も手伝い売れ行きは非常によかった。今回のセブン&アイグループ先行販売商品「フルーツな~」も発売が7月中旬とあって、盛夏の販売状況に拍車をかけた形だ。

幅広い世代に愛される商品に

最初が「スイーツな」、そして今回が「フルーツな」とくれば、次は何が発売されるのだろうか。プレミアムの名に恥じない、味、食感ともに本格的なものが予想される。「小学生が喜んでくれる味」をモットーにしてきた赤城乳業ではあるが、今は老若男女にターゲットが広がっているようだ。

萩原さんによると、ガリガリ君の販売数は他社を含めた全アイスのなかで1位を獲得。世代、性別ごとでは特に男性の30~40代が多い傾向にあるが、女性30~40代の購入も、ハーゲンダッツに次いで2位だという。

1981年の発売以来現在に至るまで、年間販売本数は初期の4000万本から2013年の4億7500万本(全売上高を1本60円で換算)まで、ほぼ毎年記録を更新し続けている。2014年はさらに伸びており、5億本を超えるのは確実だそうだ。

なぜこんなに販売が伸び続け、しかも全世代に広がってきたのだろうか。

「いろいろな要素が考えられ、一言では言えないですが、単純に、アイスを食べる人が増えたことも一因です。子供のときにガリガリ君を食べていた人が、大人になっても食べ続けているわけです」(萩原さん)。

そもそもガリガリ君は、「小学生が遊びながら外で食べられるように」と、かき氷をバー状に成形したのが始まり。赤城乳業の定番商品「赤城しぐれ」が和風味なので、ソーダ、コーラ、グレープフルーツの3つの味で発売した。最初は「ネーミングもガリガリという擬音に、それだけでは寂しいので『君』をつけた。キャラクターも社内の漫画がうまい人が描いた」(萩原さん)という素朴なものだった。

「子供が遊びながら食べられる、というコンセプトはそのままですが、当時と変わっていることがいくつかあります。一つには天然着色料の使用ですが、大きく変わったのが硬度。氷の粒を小さくしています。やわらかいものを求める志向が強くなったんですね」(萩原さん)。

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