窓が肝!空き巣に「狙われやすい家」の最新傾向

コロナで被害件数は大きく減少しているが…

コロナ禍のステイホームで大きく減少しているという侵入窃盗の被害。今回はそれでもリスクの高い一戸建ての防犯についてお伝えします(写真:Kostiantyn Postumitenko/PIXTA)

旭化成ホームズのくらしノベーション研究所では、自社が提供した一戸建ての開口部などの修理記録を基に、過去15年間の侵入被害についての調査結果をまとめた。その結果を見ると、地域によって侵入経路に違いがあることや、省エネガラスの普及などで侵入手口が変化したことなどがわかった。詳しく見ていこう。

コロナ禍の留守宅の減少で、住宅への侵入窃盗は大きく減少

同社によると、コロナ禍でステイホームが広がり、留守になる住宅が減ったことから、空き巣狙いなどの侵入窃盗の被害が大きく減少しているという。ただし、住宅への侵入窃盗は年々減少傾向にあるものの、オートロックやピッキング対策錠が普及してきたマンションに比べて、ポストコロナにおける一戸建ての侵入窃盗のリスクは高いと考えられる。

当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

同社では「道路との関係」「窓ガラス」「窓とシャッター」について、侵入窃盗被害の傾向を分析している。それぞれについて、具体的に見ていこう。

「東京・神奈川」と「関西圏」「中部圏」で侵入経路に違い

まずは、建物と道路との関係性について見ていこう。一戸建ての場合は、前面は道路に面し、三方はほかの住宅に囲まれている形状が多い。道路から見て建物の裏側や建物の側面の奥側は、道路から見えづらい「ケアゾーン」となる。

調査結果を見ると、以前は道路の奥側のケアゾーンの侵入が圧倒的に多かったが、近年はケアゾーンの侵入が大きく減っている。同社は、下記のような「ディフェンスライン」で道路から見えやすく、侵入を防ぐプランを提案しており、そうした効果が考えられるとしている。

ゾーンディフェンス概念図(出典/旭化成ホームズ・くらしノベーション研究所「戸建て住宅侵入被害15年間調査」より転載)

興味深いのは、「東京・神奈川」と比べると、「関西圏」では建物側面からの侵入被害が増え、「中部圏」に至っては、正面からの侵入被害も格段に増えることだ。この地域による違いの要因はいくつかある。まず、「東京・神奈川」の都市部は密集市街地が多く、通行人の視線による防犯効果も高い。東京・神奈川よりも道路幅や敷地に余裕が生じる地域では、建物側面の中央付近からの侵入が多くなることが挙げられる。

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