再開発で「脱・サブカルの街」下北沢のいまを巡る

「お金に余裕がある学生や社会人」の住民が増加

なぜ、この店を訪れたかというとオーナーの山本秀教さん(48歳)に下北沢の今昔を聞きたかったからだ。

5軒の飲食店を営むオーナーに下北沢の今昔物語を聞く

ここを含めて下北沢に5軒の飲食店を展開。オーナーの山本秀教さん(写真:『SUUMOジャーナル』編集部)

山本さんに初めて会ったのは、1号店の「BUDOKAN」だった。10年ぐらい前だろうか。

お店は小さなバーで、鈴なり横丁の向かいにあります(写真:『SUUMOジャーナル』編集部)

というわけで、名物の「元祖シモキタカレー」と「シモキタラッシー」のセット(1100円)をいただきながら話を聞きましょう。

「下北沢カレー王座決定戦2019」で準優勝を獲得した、名物「元祖シモキタカレー」(写真:『SUUMOジャーナル』編集部)

山本さんが「BUDOKAN」を出したのは13年前。それ以前から下北沢にはよく飲みに来ていたそうだ。

「当時のシモキタは、飲み屋の客がおっちゃんばっかり。今は本当に若者が多い。あと、鈴なり横丁のあたりはちょっと柄が悪かったんですが、平和になりました。さらに、古着屋、ラーメン屋、ガールズバーがめちゃめちゃ増えましたね」

山本さんは言う。

「懐かしい街が変わっていくのはちょっと寂しい部分はありますが、悲観的には考えてないですよ。むしろ、若者とかがいっぱい来てくれたら盛り上がるんで、僕としてはありがたいです」

少しずつ変わっていく街の景観(写真:『SUUMOジャーナル』編集部)
東北沢、下北沢、世田谷代田の3つのエリアが「下北線路街」で繋がる

そんななか、小田急電鉄は東北沢駅~世田谷代田駅間の地上に生まれた1.7kmのエリアを「下北線路街」として整備してきた。

ほとんど交流がなかった3つのエリアが「下北線路街」で繋がる(写真:『SUUMOジャーナル』編集部)

このエリアは道が狭く、入り組んでいるため、この直線による新しい動線は街の姿を大きく変えつつある。

次ページ次に向かったのは下北沢駅の「南西口」改札方面
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