強気の月1100円、東武「オンラインサロン」の勝算 SL重連運転や“新型車両"で会員獲得なるか

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ファン向け有料イベントは東武鉄道の得意分野。200型りょうもう就役30周年記念ツアーでは普段入線しない南栗橋車両管区で撮影ができた=2021年3月(記者撮影)
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新型コロナウイルス感染拡大の長期化は鉄道ファン向けイベントのあり方にも影響を与えている。10月14日の「鉄道の日」を記念して日比谷公園で開催していた「鉄道フェスティバル」は2021年も中止が決定した。

普段は入ることができない車両基地の一般公開も、鉄道各社で開催中止や規模の縮小が相次いでいる。一方、なんとかファンに“鉄分補給”をしてもらおうと、自宅にいながらでも楽しめるオンライン上の動画配信や体験イベントに乗り出す例もみられる。

東武が「会員制サロン」開設

そうしたなか、東武鉄道が9月1日に有料のオンラインサロン「東武鉄道公式ファンクラブ」を開設した。動画配信やイベント・団体ツアーの先行予約などの特典があるようだが、会費は月額1100円(税込み)と、なかなか強気の値段設定だ。

8月31日に発表したオンラインサロンの会員特典は以下のようになっている。

① 東武鉄道公式ファンクラブのデジタル会員証の配布(入会時のみ)
② スマートフォン用壁紙カレンダーの配布(毎月1回)
③ 東武鉄道のイベント、コアな鉄道情報の配信(毎週1回)
④ 東武車両の走行動画、特別エリアからの動画・静止画配信など(毎月2回程度)
⑤ イベント・団体ツアーへの先行予約・優先入場(イベント催行ごと)
⑥ 鉄道グッズの先行販売(随時)
⑦ ジャンク品のオンラインオークションへの参加(随時)
⑧ 東武鉄道社員が出演するライブ配信の参加(随時)

これらは月会費で利用できる範囲だが、さらに追加料金が必要な有料コンテンツがあり、内容は「当社施設のオンラインツアーの参加(随時)」となっている。

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