東芝、「新中計」「後任CEOの選任」へ続く手探り

年内に議長を選任、次期社長決定は年明けか

新たな経営陣船員と株主との関係再構築を急ぐ東芝。写真は2021年6月に開かれた株主総会の模様(編集部撮影)

6月25日の株主総会で永山治取締役会議長らの再任案が否決され、綱川智社長が暫定的に取締役会議長を務めるなど、緊急事態が続いている東芝。対立を続けた株主との関係再構築と新たな経営陣選任を急ぐが、混乱の収束になお時間がかかりそうだ。

6月の株主総会では、2人の社外取締役候補の再任が否決され、承認されたうちの1人も株主総会直後に辞任した。綱川社長自身、車谷暢昭・前社長の辞任に伴い、急きょ再登板した「中継ぎ」的な存在だ。

年内に臨時株主総会開催へ

綱川社長らが急ぐのは、否決された2人が担うはずだった監査委員と取締役会議長、綱川氏の後任となる社長人事だ。8月12日にオンラインで開かれた2021年4~6月期の決算説明会では、業績よりも幹部人事や東芝改革についての質問が相次いだ。

東芝によると、幹部人材を紹介する外部のエグゼクティブサーチ会社と契約して、綱川氏の後任社長候補を探しているという。その進捗について、綱川氏は指名委員会が決定することとしながら、「特に決まっていることはない」と説明。議長と監査委員については年内に臨時株主総会を開いて選任したいとした。

年内に臨時株主総会を開くには、株主数の確定や事前通知などの手続きが必要で、10月には候補者を決めなくてはならない。東芝は10月に新たな中期経営計画の発表を計画しており、それに合わせて議長と監査役候補を発表するとみられる。

社長については取締役である必要はない。ただ、綱川氏は「指名委員会の決定に従うが、議長を決めた上で次期社長も決めてもらうというのが常識的な流れ」と説明する。であれば、次期社長の選任は年明けにもつれ込む可能性が出てくる。

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