JR初の新型特急「783系」は型破りな異端児だった 「ハイパーサルーン」の愛称でJR九州の主力担う

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銀色に輝く車体に前面の大きな窓が特徴のJR九州「783系」(記者撮影)
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今から30年以上前の1988年、JR九州に特急用車両「783系」がデビューした。前年に国鉄の分割民営化によってJR各社が発足したばかりで、783系はJRグループで初めて製造された新型特急車両となった。

流線型の近未来的な外観の車体に最新の車内サービスを備え、付けられた愛称は「ハイパーサルーン」。そのネーミングからは日本の鉄道の常識を変えるべく開発した車両への期待の高さがうかがえる。

九州各地を駆け巡った

783系は1988年3月13日にエル特急「有明」として登場。当初は窓の下にJR九州のコーポレートカラーである赤色のラインを入れたデザインで、現在の九州新幹線(鹿児島ルート)に当たる九州の大動脈、鹿児島本線の博多―熊本―西鹿児島(現・鹿児島中央)間に投入された。

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博多―西鹿児島間を走る停車駅が少ない「スーパー有明」は、名称に「スーパー」が付くJRの特急列車としても日本初となった。また博多―熊本間の有明には、783系とデザインを統一したディーゼル機関車と電源車を連結し、当時非電化だった豊肥本線の水前寺まで乗り入れる通称「水前寺有明」もあった。1989年には長崎本線の特急「かもめ」、翌年には大分方面の特急「にちりん」にも投入され、新生JR九州の象徴となった。

やがて1992年に鹿児島本線に特急「つばめ」がデビューすると、鹿児島方面の輸送は後輩の787系に道を譲ることになる。その後はかもめの主力となり、佐世保方面の「みどり」「ハウステンボス」と連結した13両の長編成で走る場面もあった。宮崎方面では夜行特急「ドリームにちりん」としても用いられた。

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