隈研吾と佐藤可士和が「築50年の団地」改修したら

映画シン・ゴジラにも登場した「洋光台団地」

(写真撮影/桑田瑞穂)
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日本を代表する建築家の隈研吾氏と、同じく日本を代表するクリエーティブディレクター佐藤可士和氏の2人がUR都市機構とともに、築50年の団地の持つポテンシャルを追求した「団地の未来プロジェクト」(神奈川県横浜市・洋光台団地)。洋光台北団地では、2020年11月に集会所や広場の整備が完了し、現在は整備された空間を活用してのさまざまなイベントが開催されているといいます。トップクリエーターの手によって団地はどのように変わったのでしょうか。住民のみなさんの思いも聞きました。

建物も入居者も「高齢化」

今から半世紀ほど前、洋光台駅周辺は、横浜市と日本住宅公団(現UR都市機構)により賃貸住宅、分譲住宅や一戸建てなどが立ち並ぶ住宅地として開発されました。駅前には高層棟、スーパーや商店などがあり、その周辺にずらりと低層棟、一戸建てが広がっていて、その街並みは映画『シン・ゴジラ』にも登場しています。

当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

そんな洋光台団地は、駅前の高層棟を中心とした洋光台中央、中層5階建てを中心とした洋光台北、洋光台西というUR賃貸住宅団地として1970年に誕生していますが、開発から半世紀、入居者の高齢化とともに建物自体も年を重ねています。

そこで、UR都市機構が依頼したのが建築家の隈研吾氏です。言わずもがな、新国立競技場などを手がけた日本を代表する建築家。なんと横浜生まれ・横浜育ちで、洋光台団地が建設されているのを電車の窓越しに見ながら通学していたという逸話もあるとか。そんな隈研吾氏が佐藤可士和氏に声をかけるかたちで参画してもらったのが、この「団地の未来プロジェクト」です。

今回、プロジェクトを担当したUR都市機構で東日本賃貸住宅本部神奈川エリア経営部ストック活用計画課の柴田岳さんによると、隈研吾氏と佐藤可士和氏の監修により、団地の持つ「価値」を再発見できたといいます。

洋光台駅前すぐの高層棟・洋光台中央団地に新設されたアーケード屋根。中央広場を囲むようにぐるりと設置されています。ゆるりと居場所をつくるさまは、まちの“縁側”です(写真撮影/桑田瑞穂)
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