おやつは「3時」より「食後」に食べるといい理由 血糖値をコントロールしながらお菓子を楽しむ

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おやつを食べるのに適した時間とは?(写真:TETSU/PIXTA)
人生100年時代を生き抜くために、血糖コントロールは不可欠です。しかし、血糖値が高いとなぜ体に悪いの? そもそも血糖値ってなんだかわからない! そんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
新著『そもそも血糖値ってなんですか?』では血糖の働きについて、わかりやすく解説されています。
本稿では、同書より一部を抜粋しお届けします。

食べる順番は“食物繊維ファースト”

「食事の最初は、食物繊維の多い野菜やきのこ、海藻などのおかずや汁物からとる」という食べ順ダイエットは、もともと糖尿病の人のためのもの。食べる順番によって血糖値の急激な上昇を抑えることができる方法です。

食品中の糖質は、ほぼ100%が小腸で吸収され、ブドウ糖に変換されて血液に送り込まれます。さまざまなホルモンの働きにより、口にしてから約15分で血糖値を上げ始め、インスリンが分泌されて血糖値の急上昇を抑えます。それに対し、たんぱく質や脂質は血糖値を急激に上昇させません。つまり、食後血糖値を押し上げるのは糖質なのです。食物繊維は小腸での糖の吸収をゆるやかにする働きがあります。かみごたえがあるので、食べすぎを防ぐこともできます。食事は、食物繊維が多い野菜やきのこなどを先に食べ、次は肉や魚のおかずでたんぱく質をとり、糖質は最後にします。

洋食のフルコーススタイルが理想ですが、ふだんの食事では無理が生じます。また、順番を守ることで、すでに満腹でもメイン料理を残せずトータルで食べすぎて、摂取エネルギー過多になったのでは意味がありません。最初に野菜やきのこを食べることを守ったら、あとは交互に食べてもよいでしょう。

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