NEC、悲願の「5G基地局」海外受注勝ち取った理由

脱国内依存へまっしぐら、強まる2つの追い風

NECはイギリス通信大手のボーダフォンから「5G」向けの基地局の受注を勝ち取った(上写真撮影:尾形文繁、下写真:Vodafone Group)

祖業の通信機器で悲願の海外輸出を広げられるか。今、NECの大勝負が始まっている。

この6月、NECは海外で立て続けに高速通信規格「5G」向け基地局の受注を勝ち取った。まず6月15日にイギリスの通信最大手ボーダフォングループ、そして6月29日にはドイツの通信最大手ドイツテレコムへの導入を発表した。

「戦略的なベンダーに選ばれたことにとても感激している」。同月末にオンラインで開催された通信展示会「MWC」のプレゼンテーションの場で、森田隆之社長はそう語った。

強敵だったファーウェイ

4月に就任したばかりの森田社長は、翌5月に今後5年間の中期経営計画を発表。中でも「グローバル5G」事業は成長領域の中核に位置づけた。2020年度に417億円だった同事業の売上高を年平均で35%伸ばし、2025年度には1900億円にする野心的な計画である。

NECの基地局など通信機器事業は、これまでほとんどが国内通信最大手のNTTドコモへの供給に終始していた。世界を見れば、スウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキア、そして中国ファーウェイの3社が6割のシェアを占めてきた。「特にファーウェイは、通信会社の設備をほぼ無償で入れ替えてしまうなど、とても競争できる相手ではなかった」と森田社長は振り返る。

だが、ここにきてNECに2つの大きな追い風が吹いている。

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インタビュー/NEC新社長がもくろむ「5G世界戦略」の全貌

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