パナソニックとソニー、10年で大差ついた稼ぎ方

かつてのライバルがたどった道から見えること

何かと比較されがちなパナソニックとソニー。過去の経営戦略とその結果を比較する意味は大きいが、直接的なライバル関係は希薄となった(撮影は上:ヒラオカスタジオ、下:尾形文繁)

6月24日に大阪城ホールで行われたパナソニックの株主総会では株主から批判の声が上がった。「ソニーは過去最高益を出しているのに、パナソニックは売り上げが30年前と変わっていない」。

【2021年7月28日19時15分追記】初出時の表記を上記のように修正いたします。

ソニーグループとパナソニックの時価総額を比較すると、2015年以前はほぼ同規模だったにもかかわらず、その後は徐々にソニーがパナソニックを引き離し、今や4倍以上の開きがある。

メディアも「業績低迷に苦しむパナソニックに対し、競合のソニーは復活をとげた」などと報じる。憤懣やるかたない気持ちがパナソニックの株主にあるのは間違いない。

ほかに類を見ないソニーのポートフォリオ

日本を代表する大手電機メーカーとしてソニーとパナソニックはたびたび比較対象とされ、時にはライバル関係と扱われる。ただ、このような見方には記者自身、「業態や稼ぎ方が異なる企業同士を比較することに意味があるのか」と取材先や読者から批判の声をもらうことがある。

確かに両社の収益柱や事業・製品群を比較すると、競合関係とは言いづらい。まず事業別売上高をみると、ソニーはゲーム分野のほか音楽と映画などコンテンツ面が半分近く、利益では過半を占める。

>>2社のグラフィックデータ比較やライバル企業リストはこちら

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