コロナで撃沈「結婚式企業」の脆弱すぎる事業構造

優先株発行に事業再生、苦境各社の生き残り策

海外ウェディングの名門・ワタベウェディングの事業再生ADR入りは業界に衝撃を与えた。写真は福岡店(写真は2019年、編集部撮影)

「ワタベさんは本当に大変ですよね」――。

新型コロナが直撃したウェディング業界。その関係者でさえ同情するのが、海外ウェディングのパイオニア的存在、ワタベウェディングだ。

1953年に京都で貸衣装店として創業、海外挙式が一般的ではなかった1970年代にハワイへ進出した。以来、グアムやバリ、オーストラリア、さらには北米やヨーロッパなどグローバルに拠点を展開。国内ではホテル雅叙園東京とメルパルクの運営を手掛けている。

債務超過、事業再生ADR入りで上場廃止

新型コロナの感染拡大による渡航制限で海外挙式ができなくなり、国内のホテルも訪日客需要が消滅。2020年12月期には117億円の巨額純損失を計上し、債務超過に陥った。今後は興和(本社・名古屋市)の支援を受け、事業再生ADR(会社更生法や民事再生法などの法的手続によらない債務整理)手続きによる再建を目指す。

興和は複数の事業を展開し、健康・医療分野では大衆薬のキャベジンコーワ、キューピーコーワゴールドなどが有名だ。名古屋の名門、ナゴヤキャッスルなどのホテルも持つ。ワタベウェディングは同社の完全子会社となり、6月28日に上場廃止となる。

厳しいのは同社だけではない。コロナ禍では多くの結婚式企業が巨額赤字や資金難に陥ったが、その背景には、売り上げ減が”致命傷”に直結してしまう業界各社共通の「ビジネス構造」の課題がある。

>>記事の続きはこちら

この記事の全文は無料の東洋経済ID登録でお読みいただけます。デジタル特集「結婚式企業サバイバル」では以下の記事も配信しています。

縮むホテル挙式で「ハイエンド開拓」進む勝ち組

ゼクシィが「幸せ一色」の誌面から転換した事情

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 就職四季報プラスワン
  • 見過ごされる若者の貧困
  • 新型コロナ、「新しい日常」への前進
  • iPhoneの裏技
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日米の躍進銘柄を総まくり<br>発掘! 未来の成長企業

米国の株式相場上昇に目を奪われがちですが、日本でも未来を牽引する成長企業は確実に育っています。本特集では「新興成長企業」や「トップの通信簿」などのランキングを掲載。GAFAMやメルカリの次の新主役を探しましょう。

東洋経済education×ICT