地方銀行100社「総合ランキング」でわかる格差

健全性、収益性、成長性、3つの指標で独自採点

経営再建の最中にあるスルガ銀行は貸出残高の減少が続いている(編集部撮影)

厳しい経営環境が続く中、全国に100ある地方銀行の格差はどれくらいあるのか。今回、銀行の体力を分析するために最新の2020年度決算を基にランキングを作成した。

国内すべての地銀を対象に、決算内容から健全性、収益性、成長性の3つに分けて配点し、点数の低い順に並べた(下図)。コロナ禍で今後も企業の倒産が増えると考えられるため、特に健全性(不良債権比率、自己資本比率)を重視して100点のうち50点を配分した。

3つの指標から総合得点を出し、ワースト1位となったのは静岡県のスルガ銀行。不正があったシェアハウス融資問題の影響もあり、不良債権比率が地銀の中で突出して高いことが得点に影響した。既存の融資の利回りが高いことから収益性は依然として高いが、その融資が返済されていくと収益の低下が避けられないため、厳しい状況が続く。

2位以降は比較的規模の小さな第2地銀が並ぶ。2位となった福井県の福邦銀行は収益性の得点が低かった。福邦銀行は同じ県の福井銀行との資本業務提携を2021年1月に発表している。

単独での生き残りが難しいという判断になれば、この先も提携や経営統合などの再編が活発化しそうだ。

>>地銀100社の「総合」ワーストランキングはこちら
(無料の東洋経済ID登録でご覧いただけます)

デジタル特集「2021年版 地方銀行ランキング」で以下を配信しています。ランキングは無料の東洋経済ID登録でご覧いただけます。

健全性、収益性、成長性で採点
「総合」ワーストランキング

ワースト1位は唯一の10%超え
「不良債権比率」ワーストランキング

最も増やした地銀は22%増
「貸出残高増減率」ワーストランキング

地銀の効率性が一目瞭然
「経費率」ワーストランキング

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
  • 貧困に喘ぐ女性の現実
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • コロナ後を生き抜く
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
生前贈与がダメになる<br>相続の新常識

相続をめぐる環境が激変しています。年110万円まで非課税だった生前贈与が税制改正により認められなくなる可能性も。本特集では相続の基本から、よくあるトラブルと解消法、最新路線価に基づく相続税額、さらに生前贈与の将来動向まで取り上げました。

東洋経済education×ICT