5大総合商社のトップが語る「大転換期」の戦い方

不動とみられてきた序列が変化を見せている

利益首位に立った伊藤忠商事。岡藤正広会長兼CEOは「得意のときこそ危ない」と社内を引き締める(撮影:梅谷秀司)
かつて「万年4位」といわれた伊藤忠商事が純利益と時価総額で初のトップに浮上し、不動とみられてきた大手商社の序列が大転換を見せている。
3分でわかる「5大商社」の最新序列
脱炭素やデジタル化の大波が押し寄せ、総合商社の事業環境が大きく変わる中、トップは何を考えているのか。5大商社の社長にインタビューした。
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住友商事 兵頭誠之社長
「最高益達成の根拠は見えている」

住友商事の兵頭社長(撮影:梅谷秀司)

2020年度は過去最大の赤字となった住友商事。今年5月に公表した新中期経営計画で大胆な構造改革を示した。兵頭誠之社長は、主力事業の強化によって2023年度に過去最高益をあげる考え。「確実な根拠は見えている」と話す。
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丸紅 柿木真澄社長
「イケイケの空気を作ってはいけない」

丸紅の柿木真澄社長(撮影:梅谷秀司)

丸紅は2019年度に巨額の減損で過去最大の赤字に転落したが、一転、2020年度は三菱商事を上回る2253億円の純利益をあげた。柿木真澄社長は「いまいちばんやってはいけないことは、イケイケの空気を作ること」とあくまで慎重だ。
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三井物産 堀健一社長
「エネルギーの大転換は大チャンスだ」

三井物産の堀健一社長(撮影:梅谷秀司)

資源高の追い風から三井物産の2020年度の利益は3354億円と2位となった。今年4月に社長に就いた堀健一氏は「いちばん気にしているのは、世界の中のプレゼンス」という。脱炭素の大きな潮流に対して「エネルギーの大転換は大チャンスだと思っている」と自信を見せた。
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三菱商事 垣内威彦社長
「社員全員の意識を変える」

三菱商事の垣内威彦社長(撮影:今井康一)

2020年度は大幅な減益となった三菱商事。「市況が悪化しても赤字にならないポートフォリオを目指してきた。減益とはいえその成果は出てきたと思っている」と垣内威彦社長は話す。社長の任期はあと1年。「社員全員の意識を変えるのがすごく大事だ」と危機感を示した。
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伊藤忠商事 石井敬太社長
「後は見ない。すべてを懸けて走る」

伊藤忠商事の石井敬太社長(撮影:梅谷秀司)

この4月から指揮を執る伊藤忠商事の石井敬太社長は、「ぶっちぎりで強い部門はない。しかし、必ず業界の2、3番手にいる事業のポートフォリオが組めている。これが他社と違うところ」と話す。時価総額に加えて利益でも首位を奪取した中、伊藤忠をどう牽引していくのか。
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