鉄鋼メーカーの「急回復」はいつまで続くのか

苦境にあえいでいた日本の鉄鋼メーカーが復調

苦境にあえいでいた日本の鉄鋼メーカーの業績が急激に回復している。この追い風はいつまで続くのか。会員サイト『東洋経済プラス』のデジタル特集「鉄鋼 急回復の深層」では需給が一変した背景を探った。

鉄鋼業界に神風、強気の日鉄と警戒のJFE

国内鉄鋼メーカーが急回復している(写真:日本製鉄)

5月の決算発表の席上、日本製鉄の橋本英二社長は「トンネルは抜けつつある」と収益体質の改善に自信を示した。

国内最大手の日本製鉄は、2021年度の純利益を2400億円と予想する。国内2位のJFEホールディングスは1300億円を計画しており、予想通りならば両社とも文字通りのV字回復となる。これは2020年後半から「神風」が吹いたことが背景にある。>>記事はこちら

鉄鋼メーカーに待ち受ける「2つの難題」

2023年9月末までに閉鎖する日鉄日新製鋼の呉製鉄所(広島県)(写真:日本製鉄)

需給の一変で鉄鋼業界に追い風が吹いている。が、日本製鉄やJFEに浮かれた様子はない。日本の鉄鋼業を取り巻く大きな構図は何一つ変わっていないからだ。

内需は人口減少で長期的には縮小が避けられない。輸出向けはこの先、圧倒的な生産能力を持つ中国が輸出に本腰を入れた場合、大きな影響を受けることが見込まれている。そして課題はこれだけではない。>>記事はこちら。

データ編/鉄鋼の海には“クジラ”がいる

日本の粗鋼生産量が世界一だったときもある。写真は国内の製鉄所(編集部撮影)

世界の鉄鋼市況は中国勢の一挙手一投足が左右する。今や世界の粗鋼生産量の6割近いシェアを持つからだ。

1990年代半ばまでは粗鋼生産で日本が世界一だった。徐々に台頭してきた中国は1996年に日本を追い抜き、2000年代には生産量を激増させた。今やその生産量は日本の10倍以上ある。中国の急拡大は、2001年のWTO加盟でグローバル経済と本格的に繋がったことが大きい。>>記事はこちら

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