婚活サービスを訝る人が知らない「成婚」のリアル 結婚した男女は今どこでどう出会っているのか

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婚活自体の成婚率、実際のところは?(写真:metamorworks /PIXTA)
女性の活躍がめざましい現代。しかし、社会でキャリアを重ねる一方で、仕事と恋愛や結婚のバランスに悩みを抱える女性も増えている。金沢悦子氏、川崎貴子氏とともにトイアンナ氏が「結婚した男女の幸せ」について統計から分析した共著『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本』。本書より一部を抜粋してお届けする。

出会いは「職場」「友人や家族の紹介」がツートップ

前回の記事(「結婚した男女が感じる『幸せ』『不幸せ』のリアル」6月9日配信)に続き、「結婚に期待しすぎない。でも、結婚っていろいろあっても満足らしい」というメッセージを得たところで、次に結婚した人たち出会ったきっかけを見ていきましょう。

国立社会保障・人口問題研究所によると、出会った場所は「職場」「友人や家族の紹介」がツートップで、2つを合わせると過半数となります。アルバイト先も含めると、勤務地で出会う人が最も多いこととなります。

昨今は職場恋愛がセクハラとして訴えられやすいこともあり、なかなか積極的に動きづらい状況ではあると思います。また、リモートワーク(在宅勤務)の推進で、出会いも何も……という方もいらっしゃるでしょう。ですが、オフィスラブを無視するだけで、一大婚活市場を切り捨てているのと同じになるのです。

筆者もよく「結婚したいから、とにかく婚活しなくては」と息巻く方へ、まずは職場の男性のあり・なしを考えてみてください、というお話をさせていただきます。そうすると、「職場の男性はまったく好みではない」「結婚したいと思えない。そもそも、出会いにカウントできない……」という声を伺います。

しかしながら、職場にいる相手は自分と会社を選ぶ価値観が似ており、さらに給与や社会的バックグラウンドも似ていて、話が合いやすい相手のはずなのです。実は婚活の第一歩は「職場や学校の同級生など、周りをもう一度見渡す」ことから始まることも少なくありません。

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