中国をいまだ侮る日本人が知らない不都合な真実

10数年で米国を抜き世界一の超大国になると予測

中国が覇権国家となったとき日本は──(写真:engpeng/iStock)
あと10年経たずして、中国はGDP(国内総生産)でアメリカを抜き、世界一の経済大国になります。それは単に経済力がトップというだけでなく、テクノロジーや軍事、外交の世界でも強大な力を持つことを意味します。中国が覇権国家となった先の未来とはどういうものなのか。5月26日に発売された『中国経済の属国ニッポン』で、著者の加谷珪一さんは多くのデータを示しつつ、停滞が続く日本経済は中国に取り込まれると警鐘を鳴らします。知られざる隣国の本当の姿と、私たちに起こりうる現実とは……。内容を少しご紹介します。

AI・自動運転・ドローン……先端技術でアメリカに匹敵

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

皆さんは私たちの隣国、中国に対してどのようなイメージを持っているでしょうか。多くの人は、安い工業製品を大量に輸出する新興国というイメージを持っていると思います。コロナ危機までは、日本にも大勢の中国人観光客が押し寄せていましたから、「爆買い」というキーワードが頭に浮かんだ人もいるかもしれません。

最近ではさすがに少なくなりましたが、中国のことを貧しい途上国と考えている人もまだいるようです。確かに筆者が子どもの頃の中国は、そうしたイメージそのものであり、人民服を着た大勢の人が自転車に乗って街中を行き来するような国でした。

しかしながら、こうした中国に対するイメージはすべて過去のものとなりつつあります。

ここ10年の中国経済は、私たち日本人には想像もつかないペースで発展を遂げ、今や中国の技術は日本を大きく抜いてアメリカに匹敵する水準となっています。とくに次世代産業の主役といわれるAI(人工知能)や自動運転、無人機(ドローン)など最先端分野での存在感は圧倒的です。国民生活も急激に豊かになっており、日本を超える洗練された豊かな消費市場が生まれつつあります。

次ページ2021年は中国にとって世界制覇のスタートの年
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
人気の動画
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
自動車販売会社の『車検』争奪戦が熾烈なワケ
自動車販売会社の『車検』争奪戦が熾烈なワケ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT