4月に猛烈台風が生まれた今年、警戒すべきこと 発信始まる「線状降水帯に関する情報」に注目

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気象衛星から見た2021年の台風2号(出所:weathermap)
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まだ4月にもかかわらず猛烈な勢力にまで発達し、4月としては統計史上最も低い気圧を記録した台風2号。

4月25日には温帯低気圧に変わりましたが、なぜここまで発達したのでしょうか。

4月なのに「猛烈な」台風になったワケ

台風2号は西太平洋のカロリン諸島に4月14日に発生し、3日後の17日に猛烈な勢力になりました。台風の勢力は最大風速で区分されていて、「猛烈な」台風は風速54メートル/秒以上です。18日には、台風2号の最大風速は60メートル/秒になっていました。時速に換算すると、216キロメートルです。

台風2号の進路図(出所:weathermap)

(外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

また、台風が発達するほど中心付近の気圧が下がりますが、18日には895hPa(ヘクトパスカル)となりました。900hPaを下回るのは、2016年以来で5年ぶりです。

今年の台風1号は2月18日に発生しました。

台風は1年を通して発生する可能性があり、4月の台風発生数の平年値は0.6個です。

1951年以降の4月に発生した台風の中心気圧は980〜989hPaまで下がった数が最も多く、900hPaくらいまで下がるのは珍しいです。今回の台風2号の895hPaは、4月としては最も低い記録を更新しました。

次ページここまで発達した理由は?
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