「働きがいのある企業ランキング」トップ50社 評価される企業とそうでない企業の違いは何か

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「働きがいのある」と評価されている企業の特徴とは (写真:ふじよ/PIXTA)

「働く」に地殻変動がおきたこの1年。勤務先への評価はどのように変化したのか――。

2020年12月9日配信「業績が良くなる会社に共通する『クチコミ』とは」や2021年2月21日配信「社員のクチコミと企業業績・株価との深い関係」といった記事を通して、社員クチコミデータが業績や株価に関係があることを説明してきた。最近では多くの経営者・人事、投資家たちが、社員クチコミデータに注目している。

今回は、注目度が高くなっている社員クチコミを用いて算出した最新の“働きがいのある企業のランキング”と、その傾向・特徴について紹介していきたいと思う。

紹介するのは、当社が運営している社員クチコミ・転職就職サイト「OpenWork」上に掲載されている「社員・元社員による、働く環境に関する評価点」を集計して点数が高い順にし、社員・元社員が評価する「働きがい」をランキング化したものだ。その最新版のランキングを紹介していきたい。

社員・元社員の会社評価

よく、こういったランキングに信憑性はあるのか、と質問を受けることがあるので、簡単にどのようにランキングを算出しているかを説明していきたい。

まず、ランキング基になっているデータは、社員・元社員による会社評価を基に算出している。そのため、企業の公開情報だけでは知ることのできない、働く環境の実情を明らかにしている。

投稿された会社評価レポートはすべて機械及び運営スタッフによる目視によって審査され、ガイドラインを通過したレポートのみを掲載している。また、レポートに回答するには、「社員として1年以上在籍した企業の情報であること」「500文字以上の自由回答と、8つの評価項目への回答」が必須になっている。いい加減な回答がしづらく、質の高い投稿が多くなっていることも特徴だ。

ランキングは、OpenWorkにおける総合評価を集計したランキングだ。匿名の社員・元社員による自らの職場環境に関する8つの評価項目点(「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」)を基に、独自のアルゴリズムにより算出している。

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