「朝から集中できる人」が寝る前にやっている事 机の上を片付けるだけでも翌朝の調子が変わる

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「寝る前に机を片付ける」……夜の時間の有意義な使い方を指南します(写真:Rhetorica/PIXTA)
世界中を巻き込んだ新型コロナウイルスによるパンデミックで、時間の使い方を見直した人は多いのではないでしょうか。通勤や飲み会に費やしていた時間が減ったことで自由時間が増えたにもかかわらず、時間がうまく使えないと考えている人も少なくないはず。本稿では、リーダーシップ・行動心理学の研究者であり、『タイムマネジメント大全』の著者、池田貴将氏が、朝のパフォーマンスを向上するための、夜時間の有意義な使い方を指南します。

夜寝るのがつい遅くなってしまうワケ

コロナ禍で自宅にいる時間が増えた人にとって、生活サイクルを変化させることは人生に大きな影響をもたらします。そのためか、一時さまざまなメディアでモーニング・ルーティンが話題になりました。が、本当に朝時間を活用するには、その前に夜、早く寝なければなりませんよね。

しかし、夜というのは魔の時間になりやすいもの。朝、出勤する必要がないという気のゆるみから、ついネットサーフィンをしたり、動画を見たりして、寝る時間が遅くなってしまう人が多いのではないでしょうか。

今日こそ早く寝ようと思っているのに夜ダラダラしてしまうと、「自分はなんて意思が弱いんだ」と自分を責めてしまう人もいるかもしれませんが、夜寝るのが遅くなってしまうのは意志が弱いからではありません。

「意志力」というのは、自制心であり、セルフコントロールする力ですが、心理学者のロイ・バウマイスター氏は、何千人もの被験者を調査して得られた結果として、「意志力」について次のように2つの特徴をまとめています。

・意志力の量には限りがあり、それは使うことで消費する
・あらゆる行動に用いられる意志力の出どころは1つである

勉強や仕事だけでなく、ご飯を食べたり人と話したりするのも、すべては同じ意志力を使っていて、使うほどに消費する、というわけです。

そしてその意志力は次の4つをするたびに消費されていきます。

1. 思考のコントロール
2. 感情のコントロール
3. 衝動のコントロール
4. パフォーマンスのコントロール
(取り組んでいる作業をやめたいと思っても我慢してやり通すことなど)
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