アニメ「鬼滅」旋風の裏にあった緻密すぎる戦術

異次元ヒット作が押さえた4つのポイントとは?

2020年10月に公開された劇場版は、『千と千尋の神隠し』(2001年)を抜いて歴代興行収入ランキング1位を独走中だ(写真:共同通信イメージズ)

「全集中!」「心を燃やせ!」

子どもから中高年まで作中のせりふが浸透するほど、空前の大ブームとなったアニメ『鬼滅(きめつ)の刃』。

原作は、集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載されていた吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏による少年マンガ。家族を「鬼」に惨殺されて妹が鬼になってしまった主人公が、仲間とともに鬼を退治する活劇譚だ。

2019年4月のテレビアニメ化をきっかけに人気に火が付き、原作コミックが店頭で品切れになる事態も発生した。2020年10月にはアニメの続編を描いた劇場版も公開された。

経済効果は2000億円超?

劇場版の興行収入は3月中旬時点で386億円を突破しており、国内における映画の興行収入で首位を守ってきた『千と千尋の神隠し』(2001年)の約316億8000億円を引き離している。観客動員数は2800万人に上る。

原作コミックや映画のみならず、ローソンや缶コーヒーのダイドー、ユニクロなどの企業がコラボ商品を展開するなど、関連消費も活発だ。三井住友DSアセットマネジメントの宅森昭吉チーフエコノミストは「『鬼滅』の経済効果は2000億円を下らない」と試算する。

2月には今年中に劇場版の続編となる「遊郭編」がテレビアニメ化されることも発表され、今年もブームは続きそうだ。

では、鬼滅のヒットはどこまで戦略的に作られたものなのだろうか。ヒットの前提には、原作ストーリーが幅広い世代に刺さる魅力を持っていたことがある。コロナ禍で消費者がアニメを視聴しやすい環境にあったことも事実だ。

ただ、コンテンツ・ビジネスとして2000億円の経済規模を持つまでに成長した背景には、製作側の巧みなマーケティング戦略があった。その鍵を握るのが、ソニー傘下のアニメ会社・アニプレックスだ。

東洋経済プラスの連載「図解!マーケティング最前線」では、この記事の続きを無料でお読みいただけます。次回「初心者でもわかる閲覧データ『クッキー』の基本(仮)」は明日配信予定です。

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