経営者は「占い師」に何をみてもらっているのか 占いは振り回されるのではなく、活用するもの

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PR会社を経営する新井ミホさんは、ある占い師との出会いで占いへの考え方が激変したという(撮影:今井康一)

「占い」を客観的な視点でさまざまな角度から検証する本連載。今回は、占いを実際にビジネスで活用している経営者に話を聞いた。ナチュラル・オーガニックブランドのPR会社を経営する新井ミホさんは、ひょんなことからその後人気占い師となる女性と親しくなり、経営における「節目」で占いを活用する場面もあるという。もともと「占いには興味がなかった」と語る新井さん自身と彼女の人生はどう変化したのか。

名前も社名も占いを参考にした

東京・青山にあるオフィスで出迎えてくれた新井さんが、オーガニックコスメなどのPRを手がけるLa Carpe(ラ キャルプ)を立ち上げたのは10年前。それ以降、売り上げは前年を微増ながら毎年上回る右肩上がりの成長が続いているという。起業経験のない新井さんにとって、会社を立ち上げ、運営することはけっして楽なことではなく、節目節目で占いを活用しているという。

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実は名前も姓名判断で変えている。「名前の『ミホ』は、本名は漢字です。画数をみてさらに、カタカナにすることで人の印象に残りやすくなり、自分の気持ちも楽しい気分になり、ポジティブになりました。40歳で会社を立ち上げたときも、社名は画数で決めました」と新井さんは語る。

「社員の名刺に刷る名前も、よい画数になるようにカタカナにしたり、平仮名にしたり。もちろん、本人が気に入ることが前提です。そうして名前を変えることで本当に運気がよくなるかどうかの科学的な証明はできませんが、『よい画数だ』と自分で思ったり、人から言われると前向きな気分になることは確か。それがポジティブスイッチになることがわかりました」

この前向きな気分になることこそが、占いを活用するメリットだと新井さんは見る。それは名前だけにとどまらない。たとえばプロジェクトを立ち上げるときに、よい日を選んだりするのも不安要素を減らすことができるという。

「弊社はクライアントの新製品発表会など、イベントの運営も行います。入念な準備やリハーサルを重ね準備万端だとしても、プロジェクトが大きくなるほどトラブルや想定外のことが起きたりするものです。そんなときに、迅速に対処することはもちろんですが、事前の準備段階で取り除ける不安要素は少しでもなくしておきたい。

たとえば『よい日を選んだ』という自分の判断は、ポジティブに物事を進めるひとつの要素になります。自分や主要メンバーの運気や相性、性質を見ることもあります。イベントが成功したときに、『占いのおかげだ』とは思いませんが、活用することで“うまくやれる自信”になるのは間違いありません」

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