「過干渉な上司」からメンタルを守る3つの極意 在宅で評価が上がるマイクロマネジメント対策

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コロナ禍でマイクロマネジメント化している上司が増えているようです。上司対応に追われれば、肝心の仕事がはかどりませんし、メンタル面のダメージも蓄積……。対処法を考えましょう(写真:golubovy/iStock)
「あの件はどうなった」「今、何をやっているのか」と頻繁に報告を求めてくる、また「この文章はこう変えて」と、事細かに干渉してくる上司、あなたのまわりにはいませんか? 上司本人は大マジメかもしれませんが、部下からすれば、やる気も時間も奪われ、うんざりというところでしょう。しかも、コロナ禍で在宅ワークが増えた昨今、こうした過干渉のマイクロマネジメント上司が増え、その振る舞いは一層エスカレートしているもよう。もう諦めるしかないのでしょうか。
マネジメントコンサルタントとして活躍する濱田秀彦氏は、「マイクロマネジメント上司へは賛同できないものの、上司には上司の立場があり、悩みがある」と指摘、有効な対処の仕方はあると語っています。しかも、この上司対応の考え方は、マイクロマネジメント上司以外へも効果的で、自身の評価アップにつなげることが可能とのこと。その極意を、濱田氏の最新著書『「ニューノーマル」最強仕事術』から抜粋、再構成し紹介します。

なぜ上司はマイクロマネジメント化するのか

私は企業向けのセミナー講師という仕事柄、上司層、部下層を問わず、多くのビジネスパーソンと話をする機会があります。昨年のコロナショック以降、テレワークで働く人が増えた頃から、こんな悩みをよく聞くようになりました。「上司が15分おきに報告を求めてくる」「1日中ビデオ会議システムをオンカメラで立ち上げておくよう指示された」「マウスが15分動かないと『何をやっているのか』と質問される」など。

このほかにも、「指示がやけに細かい」「重箱の隅をつつくようにチェックしてくる」といった声もあり、上司が新しい働き方に対応しきれず、マイクロマネジメント化が進んでいるのではないかと強く感じました。

なぜ上司はマイクロマネジメント化するのでしょうか。その動機の根底には、「管理職としてきちんと管理をしたい」という気持ちがあるはずです。それ自体は悪いことではなく、むしろ仕事熱心。ただ、「きちんと管理する」ことの中身になるアクションが、おかしな方向へと向かってしまっているのです。

一方で部下からすれば、「仕事熱心な上司だから受け入れよう」ということにはなりません。上司対応に追われれば、肝心の仕事がはかどりませんし、メンタル面のダメージも蓄積していくことでしょう。このままでは、あなたも上司も不幸なので、対処法を考えましょう。

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