転売ヤーの餌食、任天堂「スイッチ」価格の異常

コロナの中で起きていた知られざる急変動

巣ごもり需要とソフトのヒットもあり「スイッチ」の転売価格がつり上がった(撮影:田所千代美)

「高額転売」と一口に言っても、オークションやフリマサイトなどで売買される価格は日々変動している。では、昨今活発に売買されている商材の価格はどのように変化しているのか。

今回、EC・オークションサイトなどから得たデータを基に相場・統計価格比較サービスを展開するオークファンの協力を得て分析を行った。調査対象にしたのは、任天堂の「Nintendo Switch(スイッチ)」(希望小売価格、税抜2万9980円)だ。

2020年1月はアマゾン、ヤフオクとも新品価格が3万円前後で推移していたが、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化し始めた2月以降、じりじりと上昇。緊急事態宣言が発出され「ステイホーム」が広く呼びかけられた4、5月には5万円前後まで、一時は希望小売価格の倍である6万円前後まで価格が高騰した。

新型ゲーム機の多くは発売当初、供給が十分でないために転売価格が高騰する傾向にある。オークファン執行役員の田島宜幸氏は、「発売(2017年3月)からかなり時間が経っている商品が、ここまで大きな価格変動を起こすことは非常に珍しい」と話す。コロナ禍で発生した巣ごもり需要や、それを受け相次いだ「品薄」の報道が、転売価格の値付けに大きく影響したのだろう。

6月以降は徐々に価格が下落。今年に入り2回目の緊急事態宣言が発出されたが、1回目のときのような価格高騰は見られない。それでも3万3000円あたりで推移しており、売り手にとって「(プラットフォーマーに支払う販売手数料などを差し引いても)ぎりぎり利益を得られる水準といえる」(田島氏)。増産されているものの、現在もまだ在庫が安定供給されていない地方・地域があるため、一定程度高くともネットで買うという人がいるものと推測できる。

東洋経済プラスの連載「転売ヤーの是非」で、「PS5」の価格分析も含めたこの記事の続きを無料でお読みいただけます。
同連載では以下の記事も配信しています。
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