化粧品売り場で働く女子たちの赤裸々な懐事情

「年度末のボーナスは減らされそう」

直接接客して化粧品を販売する美容部員が、コロナ禍における不安な気持ちを打ち明けた(写真:xiangtao PIXTA)
化粧品業界を取り巻く環境はコロナ禍を機に激変した。インバウンド需要の蒸発に加え、外出自粛にマスク着用の定着化。化粧品が売れない中、店頭で接客をし、化粧品を販売する美容部員たちは何を思うのか。現役の若手美容部員に個別に取材をして座談会形式でまとめた。

「店頭接客でのコロナ感染が怖い」

――1月8日に2度目となる緊急事態宣言が発令されました。皆さんの職場は現在どのような状況ですか。

商業施設勤務:お客さんが減った。店舗が入っている商業施設の館内には従業員しかいないんじゃないかと思うくらい。「お店を開けていても売れない」と思ってしまう。うちの店がある商業施設内の従業員の中からも新型コロナ感染者が出始めている。正直、出勤したくない。

メーカー直営店勤務:私もコロナ感染が怖い。今は行っていないが、(顧客に直接化粧を施す)タッチアップはしたくない。顔を近づけて会話するので、飛沫感染のリスクは高いと思う。インフルエンザなどの感染リスクをこれまで負っていたのだと今回のことで気づいた。

一度目の緊急事態宣言では店舗が休業したので在宅勤務となったが、現在は時短勤務中。「コロナ感染防止」のためとして2020年の11月後半から時短勤務が続いている。所定労働時間の7時間半に対して今は5時間の勤務という状況。

――給与などの待遇に変化はありますか。

空港免税店勤務:手取りで月17万円という額は変わっていないが、年3回支給されるボーナスは減りそう。2020年6月と12月のボーナスは、前年と同じ水準でそれぞれ月給の約2カ月分だった。でも決算期に出る3月のボーナスは、会社の業績と連動するので厳しくなると思う。

商業施設勤務:手取り月17万円くらいでその額に変化はないこと、ボーナスが減りそうなことは私も同じ。通常の年2回支給されるボーナスとは別に、売り上げ成果に応じたボーナスが1回あったが、今年はそれが1割くらいカットされるみたい。

メーカー直営店勤務:私は手取り月20万円で、これまではボーナスがなく、年末に会社から「お年玉」と称する一時金がもらえていた。2020年からはそれがなくなり、ボーナスがもらえるようになった。

夏冬合わせて月給の2カ月ちょっとだけど、以前に比べると待遇はだいぶ改善した。2019年に待遇に不満を持っていたベテラン美容部員たちが、他ブランドに同時移籍をしたことが会社に響いたのだと思う。

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