家族がコロナ感染「看病時の服装」のポイント 看病者は出来れば一人、用意すべき4つの道具

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EKAKI / PIXTA
新型コロナウイルスの爆発的な感染者数の増加に伴い、自宅療養やホテル療養となる方が後を絶ちません。地域によっては入院先が見つからないことから、高齢者など重症化リスクの高い方たちも自宅での療養を余儀なくされています。
自分が感染し、自宅療養となった場合、どう対処したらいいのか?
どうしたら家庭内感染を防げるのか?テレビ番組のコメンテーターとしても活躍する白鷗大学教授の岡田晴恵氏の著書『新型コロナ自宅療養完全マニュアル』はそうした疑問に答えています。
東京都医師会の小林弘幸・順天堂大学教授と鳥居明・鳥居内科クリニック院長も監修に加わった同書から、一部抜粋・再構成してお届けします。

 重症度を分ける基準とは?

新型コロナウイルスの重症度を分ける基準は主に「酸素飽和度」です。これは、血液の中にどれだけ酸素が含まれているのかを示すもので、正常値で96~99%。これが96%以上だと「軽症」、93~96%で「中等症Ⅰ」、93%以下で「中等症Ⅱ」となります。

「重症」は酸素飽和度だけではなく、人工呼吸器が必要か、またはICUで濃密な治療が必要かなどで判断されます。このように、酸素飽和度が96%を下回らない限りは、いくら高熱であっても「軽症者」に分類される可能性があります。

この酸素飽和度は、パルスオキシメーターという機械で測定が可能です。新型コロナウイルスに感染して、症状が発症してもすぐに入院ができなくなっているいま、容態の変化を測るパルスオキシメーターを自宅に用意しておく必要があるかもしれません。地域によっては貸し出しをしている自治体もあります。

まずは、ご自身の居住地の自治体では自宅療養についてどのような支援があるのかを確認しておくことが必要です。

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