「奇抜すぎて」普及しなかったレトロ家電7選 電動消しゴムに卓上噴水、テレビ型ラジオなど

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昭和30~40年代には、斬新で面白い家電がたくさんありました(写真:Fast&Slow / PIXTA)  
昭和30~40年代、便利なようでちょっと残念な、奇抜な発想の家電がたくさんありました。レトロ家電コレクター・増田健一さんの新著『決定版 増田さんちの昭和レトロ家電』では、そんなユニーク家電が多く紹介されています。
本稿では同書から一部抜粋しお届けします。

卓上噴水がゴージャスな夏の夜を演出

中央無線(現 テクニカル電子)
卓上噴水
昭和35年 2,950円
『決定版 増田さんちの昭和レトロ家電』より

この卓上噴水を製造・販売していたのは当時、モニタテレビなど放送用スタジオ機器を作っていた中央無線。卓上噴水と放送用機器……。関連ないようですが、創業者の曽田三郎氏が海外視察へ行った際にヒントを得たのがキッカケでした。

バイブレータを応用したピストンで水を送る仕組みなので音が静か。インテリア商品として好評だったようです。「レストラン、理髪店などで、ときどき見かける卓上用噴水は、最近ではポツポツ家庭にはいって『夏を涼しく』ムードにひと役買っています」(『毎日新聞』昭和39年7月5日)。

昭和30年~ 40年代、噴水というのは今以上に、モダンというかゴージャスなイメージがあったのかもしれません。

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