「話が長いあの人の話」をうまく切り上げるコツ
自分で反応できる場面を見つけて方向転換せよ

人は誰でも心配されたい
あなたが誰かに「花粉症でくしゃみと鼻水が止まらなくて困ります」と言ったとしましょう。
その直後、相手が「私もひどいんですよー! 私なんて花粉症歴はや20年!」とあなたから話題を奪い、延々と相手の話を聞くことになってしまったなどという経験はありませんか?
春に向かう時期になると、ちまたでは花粉症ネタがあふれます。こういった「つらい」「酷い」「大変だ」といった話題になるときに注目したいのは、人は皆、自分の実体験を話したがるという事実です。
「花粉症がつらい」「風邪で寝込んだ」「インフルエンザで人がたくさん休んで、仕事が回らなかった」「転んで軽いケガをした」など、ちょっとしたアンラッキーな出来事を誰かに聞いてもらいたい、心配されたいなどと思っている人たちが、世の中にはたくさんいます。
先に話を始めたのに話題を奪われてしまっては、不満が募ります。
こういうとき、できるだけ早く話を終わらせてもらいたい(長引かせたくない)と、誰もが願っているのではないでしょうか。
もちろん、このような場合は話し手に問題がありますが、もしあなたが聞き手だとしたら、相手を傷つけずに、失礼にならないよう話を切り上げて、目的を達成するための会話へとあなた自身で方向転換をする必要があります。