マツダ「RX-7」パーツ復刻、今は旧車がアツい! 絶版車回帰、メーカーが考えるブランド再建

拡大
縮小
サービスパーツの再供給が発表された2代目「サバンナRX-7(FC型)」と3代目「RX-7(FD型)」(写真:マツダ)

マツダは、2020年12月17日、1980年代から1990年代に人気を博したスポーツカー「RX-7(アールエックス・セブン)」のパーツを復刻し、再供給することを発表した。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

同社では、従来から1989年に発売し、世界的に大ヒットした2ドアオープンカー「ロードスター」の初代モデルについて、レストアサービスや復刻パーツ販売を行っていた。RX-7のパーツ再供給は、生産終了となった同社の人気モデルに関するサービス第2弾となる。

最近では、例えばトヨタが「2000GT」、日産は「スカイラインGT-R」、ホンダが「ビート」など、他社でもかつて一世を風靡した旧車たちの純正パーツ再供給を開始している。自動運転や電動化、コネクティッドなど、最新テクノロジーによる自動車の開発競争が激化する昨今、各自動車メーカーはなぜこういった「過去の遺産たち」への対応を始めたのだろうか。

ついにマツダ「RX-7」のパーツ復刻!

まずは、各自動車メーカーが行っている旧車関連のサービスや対象車種の概要を紹介しよう。最初に取り上げたいのがマツダ「RX-7」。マツダが新たにパーツ再供給を開始したRX-7は、独自のロータリーエンジンを搭載したスポーツモデルだ。1978年発売の初代SA22C型は、当時、オイルショックによる打撃からの復活を目指したマツダが、社運をかけて市場に投入したグローバル戦略車。流麗な3ドアクーペの車体や、高い動力性能などが国内外で高い評価を受けた。ちなみに、当時は「サバンナRX-7」の名称で販売された。

今回パーツの再供給を受けるのは、その後継となる2代目FC型(1985年から1992年まで生産)と、3代目FD型(1991年から2002年まで生産)だ。これらは、今でも世界に多くのファンを持つヒットモデルで、グローバル市場での販売台数は2代目が27万2000台、3代目6万8000台を記録した。ロータリーエンジンとターボを組み合わせたパワートレインは、当時の乗用車ではトップクラスのパワーを発揮(3代目で最高出力280ps)。軽量な車体と相まった俊敏な走りにより、数々のモータースポーツでも活躍した。

次ページ具体的にRX-7で再販されるパーツは?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT