伊藤忠商事、12年目を迎える「岡藤体制」の思惑

2021年度から新たな中期経営計画が始まる

キャプション写真は2018年(撮影:尾形文繁)
1月13日の社長交代会見で、副会長に就く鈴木善久社長は「岡藤(正広)会長が続投して次期中期経営計画(2021~2023年度)をまっとうされると、私は理解している」と述べた。岡藤氏が社長に就任したのは2010年4月。2018年に会長になってからもCEO(最高経営責任者)として指揮を執っており、2021年4月以降も会長CEO続投となれば「岡藤体制」は12年目に入る。
これまで岡藤氏はどんな手を打ってきたのか。東洋経済プラスでは「伊藤忠商事『岡藤体制』の思惑」として、過去の『週刊東洋経済』のインタビューや記事を交えて今後の焦点を探った。

社長交代で透ける「岡藤会長」の存在感

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2021年1月13日に行われた伊藤忠商事の社長交代会見。その中で“存在感”を放っていたのは、会見には姿を見せなかった岡藤氏だ。新社長に就く石井敬太専務と鈴木善久社長は、会見中に合わせて6回も岡藤氏の名前を挙げて伊藤忠の方向性や社長就任の経緯について説明した。2021年度からは新たな中期経営計画が始まる。その焦点とは。>>記事はこちら

インタビュー(2015年2月21日号)
「160年で最初で最後、最大のチャンス」

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2015年に伊藤忠はタイの財閥と組んで中国の国有企業CITICに1.2兆円を投資。伊藤忠の投資額は6000億円に及び、単独案件の投資では同社史上最大規模。日中タイの巨人連合はいかにして成立したのか。巨額投資を決断した岡藤正広社長を直撃。当時、「ここで勝負をかけないと、永久に差が縮まらない。次の3年で一気にナンバーワン商社を目指す」と語っていた。
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インタビュー(2016年12月17日号)
「どこも手探りや これからが勝負」

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2016年12月17日号の『週刊東洋経済』では「三菱商事vs.伊藤忠」を特集。2015年は中国国有企業に6000億円を投資。さらに2016年3月期は利益で総合商社トップに躍り出るなど、伊藤忠商事の猛烈な追い上げが目立っていた。当時のインタビューで岡藤社長は「ウチは100億円以上儲かる会社は少ないけど、数十億円儲ける会社が育っている。これは強い」と語っていた。
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インタビュー(2018年11月17日号)
「好業績のときほど足元を見直せと自戒」

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2018年11月17日号の『週刊東洋経済』では「進撃の商社」を特集。このときは資源価格が反発し総合商社の業績は絶好調だった。しかし、岡藤正広会長は軒並み好業績を上げる商社の現状になぜか懐疑的。「勢いのいい数字が出てきたときには、『足元は気をつけなあかん』と自戒している」と語った。また、ファミリーマートの経営について意外な人物から提案を受けたことを明かしていた。
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首位奪還に勢いづく伊藤忠商事(2019年11月23日号)

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2019年11月1日に伊藤忠商事が発表した中間決算の純利益は、前年同期比12%増の2891億円。一方の三菱商事は21.6%減の2424億円。折り返し地点ながら、総合商社トップの純利益を稼ぎ出した。当時、岡藤正広会長は「今こそ過信・慢心を戒め原点回帰が必要なとき。共にONE ITOCHU となってトップを目指そう」と全社員にメッセージを出していた。
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業態革新へ異色の新組織(2020年12月5日号)

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2020年11月28日号、12月5日号の『週刊東洋経済』では前編・後編に分けた「5大商社『次の一手』」で総合商社の戦略を分析。アメリカの著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイによる株式保有が明らかになり、にわかに注目を集めた日本の総合商社。岡藤正広会長CEOは、従来の組織のままでは時代の変化に取り残されるとの危機感を持つ。伊藤忠商事のパートでは、2019年7月に新設された「第8カンパニー」にスポットを当てた。>>記事はこちら

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